ZUU、都内の中学3年生にICT×金融教育プログラム「『投資』ってなに?会社の役割を知って、投資を学ぼう!」を実施
金融メディアプラットフォームを運営するZUUは、多摩市立聖ヶ丘中学校、杉並区立天沼中学校、墨田区立墨田中学校の3年生計340名に、ICT×金融教育プログラム「『投資』ってなに?会社の役割を知って、投資を学ぼう!」を3月に実施した。 ICTを活用しながら、生徒自身で実際に企業を調べてプレゼンし、擬似的に投資を体験してもらう授業を実施した。まず、投資とは何か、どういったことをするのかについて知り、身の回りにある商品やサービスから、それらを提供している会社を考え、動画も交えながら企業の目的や役割を学んだ。さらにチームに分かれ、自身が会社の社員であるという設定で、自社の魅力とこれからの計画をまとめ、クラスメイトにプレゼンして投資を募った。 授業後に行われたアンケートでは、授業を受けた生徒の83%が、会社の目的や役割についてよく理解できたと回答、67%の生徒が今後投資をしてみたいと回答した。さらに82%の生徒が、今回の授業が将来を考えるきっかけになったと答えたという。

板橋区】志村第一小学校 「無限に広がる形・色~プログラミングでデジタル万華鏡をつくろう~」(第5学年)
プログラミング教育の分類B(学習指導要領に例示されてはいないが、学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施するもの)を位置づけ、図画工作科学習の広がりや深まりのためにプログラミングを導入した。  プログラミング環境「ビスケット」を活用し、表したいことを絵に表す。児童は「ビスケット」でつくった絵をミラーシートでつくった三角柱や四角柱を使ってのぞき込む。ミラーシートに映り込むことにより表れる形や色を見ながら、作品をつくり・つくりかえ・つくることができるようにし、自分がイメージした世界を表わせるようにする。  本題材は万華鏡の鑑賞から始める。万華鏡とは、2枚以上の鏡を組み合わせて内部に取り付けた対象物の映像を鑑賞する筒状の多面鏡である。小さな穴をのぞき込むときらきら光る不思議な世界が広がる万華鏡は、動かし方や入っているビーズや色セロファンなどで見え方が違ってくる。どの児童も一度は目にしたことがある万華鏡をつくることにより、その模様の美しさや動きの面白さを再発見できるようにする。  また、プログラミングを活用して「動き」を児童自身が考えられるので、どのような映像ができるのかをイメージしながら取り組むことができる。万華鏡は、「動かす」ことによって中に映る映像が変化するが、本題材で作成する万華鏡は「動き」も想定してつくることができる。デジタル機器を活用し、今までにない、新しい万華鏡をつくることによって、児童の期待感を膨らませられるようにする。

三鷹市】三鷹中等教育学校 教育DXで変貌する新しい学び方とは 「DXハイスクール」で進むハイスペックなICT環境
デジタル人材を育成する「DXハイスクール(高等学校DX加速化推進事業)」が公・私立高校約千校に採択され、環境整備のあり方や今後の取り組みが注目されている。こうした中、都立三鷹中等教育学校(中高一貫校)では、「生徒がいつでも自由に使える空間」と、「社会で使われている本物の道具」をコンセプトに環境整備を進めている。そこで、情報科をメインにICT環境整備の責任者も務める能城茂雄指導教諭に同校の取り組みについて話を聞いた。 「メディアラボ」を拡張し「STEAMラボ」を新設  ⾼校段階におけるデジタル等成⻑分野を⽀える⼈材育成の強化が急務となる中、文科省の「DXハイスクール」は、高校生がデジタル技術を活用して、将来のキャリア形成に生かせるスキルを身につける場を構築するために必要な経費を支給している。同校ではこうした補助と民間企業との共同研究などによる支援を受け、既存の「メディアラボ」を拡張するとともに、新たに「STEAMラボ」を整備した。  2018年に告示された学習指導要領の意図を意識して、継続的にICT環境の整備に努めてきた経緯があることに加え、今回のDXハイスクールで予算が確保されたことで、より日頃から考えていた機材を生徒たちに提供できるようになった。「我々が子どもの頃は、学校に行けば家庭にはないワクワクする設備や機材があった。その体験を令和の子どもたちにもさせてあげたいという思いがあった」と当時の心境を語った。 PC周りにもこだわったICT環境  実際にその環境を目にすると、まさに能城指導教諭が目指す「社会で使われている本物の道具を生徒に体験させる」にふさわしい機材がそろえられていた。4Kモニターと画像・ビデオ編集ソフトが搭載のハイスペックPCを筆頭に、3Dを含めた各種スキャナーや3Dプリンター、A3対応カラープリンターを取りそろえる。また、10GbE対応ルータや高性能NASで、高速ネットワークの実現、クラウドでのデータ共有・保存にも対応している。  さらに、こだわりはプロ仕様のヘッドフォンやキーボード、作業領域を拡張する大型モバイルモニターといった周辺機器にもおよぶほか、生徒のクリエーティブな制作活動を向上する各種映像装置や業務用の三脚類までも豊富に配備されている。 STEAMラボでは、ハイスペックPCを配備 Society5・0時代に対応した人材育成  同校では中1の段階からICTを文房具のように活用しており、基本的な連絡や課題の提示もデジタル化されている。これに併せ、本ICT環境を有意義に活用して、Society5・0時代に対応したデジタル人材の育成を進めようと考えている。というのは、「以前もPCなどのデジタル機器活用を進めていく基盤は整っていたが、生徒たちに課題設定や課題解決を促すツールまでに至らなかったこと。また、コンピューター教室は整備されていたが、多くの生徒の利用需要に応える環境としては不十分だった」ことを挙げる。  だからこそ、数理・データサイエンス授業や探究的な活動、STEAM教育などの文理横断的な学びに対応した高度な環境を用意し、ICTを日常の道具として活用する力や、情報技術を活用して自ら課題を設定し解決策を検討・実行できる力などを育てていこうとしているのだ。 生徒がいつでも自由に使える空間に  ただし、今日の中・高校生全般がそうであるように、情報分野に興味はあるものの、この分野を極めようとしたり、理系学部への進学を志向したりする生徒が少ないことも課題になっているという。それゆえ、情報分野への興味関心を喚起するための工夫として取り入れているのが、CALL教室およびメディアラボ・STEAMラボを生徒がいつでも自由に使える空間として開放することだ。  「視察に訪れた学校関係者も驚いていたが、高価な設備だからといって鍵をかけているようでは生徒の自主性は育たないし、利活用も進まない」と語る。同校ではアウトプットを重視しているため、カラープリンターの利用も制限をかけていない。機器の扱い方や使ったら元の状態に戻すといったマナーも含めて、適切に活用できるように指導することが教育の範疇だと捉えているからだ。  「その一環として、UNIX研究同好会にはラボのセッティングの多くを任せているが、自分たちの専門知識を仲間に伝えることも自主的に行うようになっている」と目を細める。  さらに、モチベーションを向上させるために、東京都主催の「アプリを作ろうコンテスト」や「ティーンズ・アイデアコンテスト」など外部コンテストへの参加を積極的に行うとともに、グーグルなど最新のICT企業への視察も行っている。こうした中で、定年退職する担任の先生のためにビデオメッセージを贈る取り組みも生徒の発案で行われ、「自分たちでクラウドに集めた写真を編集し、オリジナルの卒業アルバムを作るといった創作活動も生まれるようになってきた」と成長を披露した。 生徒がいつでも自由に使えるCALL教室とメディアラボ 経験値がクリエーティブな活動につながる  このように学生のうちから高度なICT環境を体験する意義について能城指導教諭は、「中学1年生の情報リテラシー教育の段階から伝えているが、今の社会でICTがない生活は考えられない。どんな仕事でも情報技術を使うスキルは必要になるため、そこをきちんと勉強して社会に通用する力を身に付けてほしい。しかも、予測困難な時代を迎える中で、ICTを活用して自分で問題解決できる力を磨くことは今後さらに重要になる」と説明する。  さらに、「例えば、歌や演奏を聞いて素晴らしいと思うのは音楽に対する経験値があるから。ICTも学生のうちから本物に触れていれば、その先のクリエーティブな活動に必ずつながっていくはず」と、その必要性を指摘した。  今後の「DXハイスクール」の課題としては、更新予算がはっきりしていないことを挙げる。「進化の早い情報機器は経年劣化による追加投資が必要なほか、保守管理やライセンス契約など、どうしてもさまざまなコストがかかる。その意味でも、国が単年ではなく継続的に予算を確保してくれることを望んでいる」と期待した。

北区】桜丘中学・高等学校「すらら」活用で進化する英語 反転学習×学び直しの成功事例
桜丘中学・高等学校は、東京都北区にあり、創立100年以上の歴史を持つ中高一貫教育の私立校。2014年には、全国に先駆けて、1人1台のタブレット端末を導入するなどICTを活用した学びに取り組んできた。さらに、20 17年からはAIドリル「すらら」を活用し、個別最適な学びを推進する。「すらら」の活用を主導する、英語科 細谷 幸啓教諭、理科 辻本 正明教諭に効果的な活用法や成果について話を聞いた。

江東区】豊洲北小学校 パーソルビジネスプロセスデザイン、プログラミングによる ドローンの自動操縦を体験できる特別授業を開催
~豊洲北小学校と共同で「プログラミング教育カリキュラム」を開発~ 「はたらいて、笑おう。」をビジョンに掲げるパーソルグループのパーソルビジネスプロセスデザイン株式会社(東京都港区、代表取締役社長:市村 和幸、以下「パーソルビジネスプロセスデザイン」)は、当社近隣の江東区立豊洲北小学校(東京都江東区、校長:喜多 好一)の5年生児童32名を対象に「ドローン×プログラミング授業」を開催しました。 本授業の実施に伴い、ドローン・MaaS ソリューション事業を展開する当社と豊洲北⼩学校が連携し、「プログラム教育カリキュラム」を共同で開発。同校の教員の意⾒を取り⼊れ、ICT 教育において学校教育に必要な要素を盛り込みました。特別授業では、同校の5年⽣32名の児童を対象に、プログラミングを学び、自動操縦でドローンが障害物を避けて飛ばす体験を通じて、プログラミング的思考を学びました。

【東京都】