【綾川町】綾川町に大規模なデータセンター設置のIT企業 “ハイレゾ香川“ が小学生対象のプログラミング教室
香川県綾川町で進められている大規模なデータセンターの設置事業の一環で、施設を運営するIT企業らが地域に貢献しようと小学生を対象にしたプログラミング教室を開きました。
児童がコードを入力すると、基盤に取り付けられたLEDライトが点灯しました。綾上小学校で開かれたプログラミング教室です。この小学校がある地域では、AI開発専用のデータセンターの設置が進められていて、施設を運営する「ハイレゾ香川」などが、地域の子どもたちに将来、役に立つ知識をと企画しました。
児童は、障害物を避けるゲームをつくるなどして、プログラミングの基礎を学びました。
(児童)
「やってみて楽しかったです」
「難しかったけれど、教えてもらえたので楽しかったし、ゲームの内容も楽しかった」
(ハイレゾ 志倉喜幸社長)
「データセンターが地方に出ることはあまりないので、データセンターがあることでいいことがあると伝わる活動をしていきたい」
ハイレゾ香川では、引き続き、町内の小学校などでIT企業の知識と経験を活かした授業をしていきたいとしています。
【三豊市】高瀬小学校 画像をよく見て
理科の時間です。タブレットで撮影した画像をよく見て、桜の花などの特徴や花びらの数、付き方などを描いています。
【三木町】平井小学校 3/19 防災検定に挑戦!
先日の4年生の様子です。
三木町が行っている防災検定、4年生がタブレットPCを使って行いました。
何度でも繰り返しできます!
【観音寺市】 1 人1台端末利活用に係る計画
1 1 人1台端末を始めとする ICT 環境によって実現を目指す学びの姿 子どもたち一人一人の可能性を拓くため、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を ICT 環境の活用により実現する。
ICT 環境を有効に活用することにより、児童生徒の個性にあわせた学習を行うことが可能になり、かつ、授業への集中を高める効果が生まれる。
また、1 人 1 台端末や電子黒板、通信ネットワーク等の活用を推進することで、より深い学びの実感を得ることができる協働学習の取組みを増やしていく。
学級内での意見交換を始めとして、オンライン学習によって空間的・時間的制約を超えて他の学校や地域の人々と交流し、多様な他者と協働しながら学習を深めていくことで、自らのときめきや他者の考えをともに尊重し、より良い社会の実現に向け、自ら参画していける姿勢を育む。
本市は、「確かな学力を身に付け 心豊かで たくましい子どもの育成」を教育目標とし,重点項目1「ときめきある学校づくりの推進」重点項目2「学びの質を高める授業改善」を推進の柱に置いている。
これらの実現に向け、積極的な ICT 環境の活用を推進し、「自らの将来を切り拓く力」をもつ児童生徒の育成を目指す。
2 GIGA 第1期の総括
1 人1台端末整備により、クラウドサービスの活用によるファイル共有や課題配布など協働学習の取組やデジタルドリルの活用による個別学習が行われている。
しかしながら、学校間・教員間で利活用率の差があり,タブレットの特性を活かした効果的な使い方が十分とはいえない実態もある。そこで年約6回の市教育センター主催の教育開発研究委員会の場で、各校の推進委員から教育目標に準ずる GIGA 端末の活用や課題について情報交換を行い学校現場での利活用の拡充を図っている。
また各校に端末の予備機を備え,不意に発生する破損や故障に対して,即時対応できるようにしている。
通信ネットワークについては、第1期当初に整備したネットワークはセンター接続方式としており、通信環境が不十分で特に中学校に配備した Chromebook の日常的な活用が進まなかったため、令和 3 年度から 4 年度にかけて、学校からの直接接続方式への切り替え、教育機関専用プロパイダとの契約により通信環境の改善を行った。
3 1 人1台端末の利活用方策
児童生徒用端末を更新し、1 人 1 台端末環境を継続する。児童生徒が日常的に ICT を活用して個別最
適な学び、協働的な学びにより学習を深められるよう、端末を始めとした ICT 環境の充実を図る。
(1)1 人 1 台端末の積極的活用について
中学校のタブレット端末 Chromebook、小学校のタブレット端末 iPad のそれぞれの特性や魅力を活
かした授業での活用に関する研修を市学校教育課・市教育センターとの連携で実施する。
学校においては,児童生徒それぞれの個性に応じた最適な学びを実現するため,特に小学校では「楽しく創造的に学ぶ」身近な文房具としてのタブレット、中学校では「課題解決に向けて効率よく学び取っていく」ツールとしてのタブレットとして端末を活用することができるよう教育課程へのかかわり方を支援していく。
(2)個別最適・協働的な学びの充実について
端末や電子黒板を活用し、児童生徒が自らの意見や創造性を進んで表現する意欲を高める授業を目指す。また、デジタル教材の効果的な活用により児童生徒それぞれに適した方法で学習を進めたり、端末を活用していろいろな場で課題に対して児童・生徒が主体的・協働的に問題解決を図る協働学習の取組を深められるよう、ICT 環境を充実させ、活用支援をおこなっていく。
また、令和元年度からの本市の特徴的な取り組みである,小学校での iPad を使ったプログラミング教育の実施により、個々のプログラミング的思考力や創造力を伸ばしていく。
(3)学びの保障について
不登校児童生徒や特別の配慮を要する児童生徒、外国人児童生徒について、個々のニーズに応じた ICT 活用環境を整え、ICT 活用の効用を活かして個に応じた支援を進めていく。
【高松市】高松北中学校 図書資料とICTを活用した授業実践 グローバルな視野で諸問題を追究 国語科授業や学年行事に関連付けて
はじめに
本校は、1983年に開校した香川県立高松北高等学校に、2001年から併設された香川県内唯一の公立中高一貫教育校である。県内有数の校地面積を誇り、豊かな自然環境にめぐまれ、学習環境も充実している。また、6年間のゆとりある学校生活の中で、特色あるカリキュラムを構築し、これからの時代を担う生徒を育てている。
今年度は中学校の全HR教室にプロジェクター型電子黒板が設置され、タブレットに加え、充実したICT環境が整ってきている。今後、学習支援ツールや学習ドリルアプリの導入も予定しており、本校でもICTの活用がよりいっそう進んでいくと思われる。
一方で、本校の図書室は蔵書数約3万冊を誇り、図書資料が充実しているにも関わらず、これらの図書資料が活用されていないのは、もったいないと感じていた。そこで生徒も教員も図書資料を積極的に活用できることを目指し、学校司書と協力しながらさまざまな取り組みを行った。今回はその取り組みの中でも国語科における図書資料とICTを活用した授業実践と、学年における図書資料とICTを活用した授業実践について報告する。
国語科における図書資料とICTを用いた資料活用、調べ学習の実践
①故事成語の紹介(1年)
「今に生きる言葉」の単元で「矛盾」を学習し、発展学習として「プレゼンテーションで故事成語を紹介しよう」という授業を行った。紹介したい故事成語を選ぶ際に、まずはどんな故事成語があるのかを、生徒は故事成語関連の書籍やインターネットを使って調べた。図書資料とICTを併用することで、興味のある故事成語の情報を選びながらプレゼンテーション資料を作ることができた。
②自分流(現代版)枕草子の創作(2年)
「春は…、夏は…」の形で書いていくので、季節について何を書いていくか考えるツールとして、枕草子関連の書籍や歳時記などの季節の書籍などを提示し、インターネットと併用して創作活動を行った。季節ごとに分かりやすくまとまっている書籍を使う生徒もいれば、手軽に調べられるインターネットから創作に必要な季節の言葉を選んでいる生徒もいた。
③短歌の創作(2年)
31音の限られた音数の中で創作するので、言葉選びが重要になってくる。少ない語彙(ごい)では作品の幅も狭まってしまうので、作品のイメージに最適な言葉を探すために、学校司書が選書した短歌関連の書籍や類義語辞典、インターネットを活用しながら創作を行った。
学年における図書資料とICTを用いた資料活用、調べ学習の実践
①職場体験学習(2年)
職業調べの際に図書資料を活用し、職業についてまとめていた。また、職場体験学習が終わってからは、学んだことや職業のことなどを1年生に向けてプレゼンテーションする場を設定した。職業についてだけではなく、自分たちが訪問した企業についてインターネットで調べるなどし、プレゼンテーションにまとめていた。
職場体験学習のプレゼンテーションの様子=提供:同校上山教諭
職場体験学習のプレゼンテーションの様子=提供:同校上山教諭
②平和学習(3年)
本校3年生は春の校外学習で広島県に、冬の修学旅行で沖縄県に行き、平和学習を行っている。事前学習では、絵本を読むなど、図書資料を活用して学習を進めていく場面が見られた。また、事後学習として、24年度は広島の平和学習で学んだことを3年生が1・2年生に出張授業をする場を設定した。訪れた現地のことを、図書資料やインターネットで改めて調べ、分かりやすくプレゼンテーションにまとめていた。
成果と課題
各学年においては、学年行事に関連させることで、図書資料とICTを活用した調べ学習に意欲的に取り組むことができた。本校は総合的な学習の時間(本校では総合的な学習の名称を「グローバル・スタディ(GS)」とし、『身近な人間の生活から地域へ、さらに世界へと関心の対象を広げていく』という系統的な学習を展開し、グローバルな視野から主体的に諸問題を追究する態度や能力の育成を目指している)に力を入れている。今回取り上げた行事以外にも各学年でさまざまな行事があるので、今後も図書資料とICTを活用していければと思う。一方、教科での図書資料の活用は国語以外では難しいのが現状である。どうすれば他教科でも積極的に図書資料の活用ができるのか考えていきたい。
(香川県立高松北中学校教諭・上山陽平)
市町村ごとの学校における教育の情報化の実態等調査結果 主要項目についての経年変化