【湖西市】宇宙テーマにプログラミング 湖西市で児童ら体験
宇宙開発をテーマにしたプログラミングの体験会が湖西市の湖西地域職業訓練センターであった。市内外の小学3年生から高校1年生までの計74人が、パソコンを使ってロボットを動かした。 (成田真美)
環境や宇宙をテーマにICT(情報通信技術)講座を各地で開いている一般社団法人e−kagaku国際科学教育協会(京都市)の北原達正代表理事(67)が講師を務めた。
月を調査する無人の宇宙探査車をつくる想定。参加者は2人一組になり、「直進して月面基地内に停車させる」「月面を調査して氷を探す」という二つの課題に挑んだ。
指示データはパソコンのプログラミングソフトで入力し、ロボットに転送。真っすぐに進ませようとしてもロボットは斜めに進んだり、止まってほしい位置を通り過ぎてしまったりと思うように動かせない組もあった。子どもたちは知恵を絞り、直進させる秒数などを何度も設定し直した。
掛川市中小4年の小林桜子さんは「どんなふうに動くか考えるのはすごく難しかった」と話した。愛知県豊橋市岩西小4年の高橋由沙さんは「数字を変えて調整できるプログラミングは初めて。いろんな動きができて面白かった」と満足そうだった。
体験会はICT人材の育成を目指して湖西市が主催し、大人向けの自律型ロボット教育教材を使った。
【静岡市】長田西小学校 防災学習の発表会(4年)
4年生は、これまでおさだ学で防災について学んできました。2月27日(木)には、自分が調べたことを学習用端末(PC)でまとめて、情報を交換し合う会(発表会)を行いました。発表会には、防災について教えてくださった地域の方々も参加してくださいました。
子供たちは、「七夕豪雨の時には、40人以上の死者が出るなど、大きな被害があった。」「以前、大雨で丸子川が氾濫し、周辺地域が冠水したことがあった。でも、その後、丸子川の整備が進み、前よりも安全になった。」「長田西小の南校舎2階の防災倉庫には、乾パンやビスケット等の非常食が蓄えられている。」等、調べたことを意欲的に発表しました。地域の方からは、「やってはいけないということは、絶対にやらないでください。自分の命は自分で守ってください。」というお話があり、子供たちは真剣な表情で話を聞いていました。
今回、地域の方々には多大なご支援を賜り、防災学習をとても充実させることができました。ご協力に感謝しております。ありがとうございました。
【吉田町】住吉小学校 これからの世の中を生きる子供のためにできること
リーディングDXスクール事業指定校としてのスタート
1人1台端末を活用した授業のスタートは、調べ学習や発表資料づくりなど、まずは使ってみる取組から始まった。しかし、子供が協働しながら学びを深める授業をどう進めるかは、当初はイメージできていなかった。令和5年度からリーディングDXスクール事業指定校となり、目指すべき授業の進め方が見えない中で学校変革が始まった。想像できない授業への変革は、思う以上に不安なもので、なかなか全教職員が同じ気持ちで研修に取り組む体制にはならなかった。個別に端末にじっと向かう子供の姿を見て、今までの授業形態で歩んできた教師からは、このような授業に対して、不安と疑問の声も上がった。それは、子供が自ら学ぶ、自走する授業とはどのようなものか、何をすべきかが分からなかったからである。この悩み多き時間から抜け出すことができたのは、次の5つのことがポイントだったと思う。
①吉田町教育委員会リードのもと、町全体で取組を進めたこと、
②信州大学の先生からの指導、
③先進校の授業参観や、日常的な互いの授業観察、
④日常的にチャットを活用し、情報共有することで何でも言い合える、聞き合える環境の醸成、
⑤授業と同じ様に校務の改善にも取り組み、変わることのよさを教師が実感したこと、
この5つのポイントにより、授業が、学校が大きく変わることになった。そして、それらが十分に機能していくためには、誰一人取り残さず、教職員全員で取り組む体制づくりが一番大事なことだったと言える。年齢や経験に関係なく、互いに教え合い、悩みを相談できる環境があったからこそ、成果が生まれたと思っている。
学校が、教師が、子供たちがつながることで成果を生み出す
5つのポイントは全て、チャットでつながるという方法を使うことで深まった。町全体の教職員がつながることで、実際に授業や研修の様子を参観できなくても各自の取組や視察の状況などをいつでも知ることができた。会わずとも、お互いに考えを伝え合うことができ、研修が日常化する感覚をつかむと同時に大きな刺激にもなっていた。また、信州大学の先生にもチャットに入っていただき、悩みを相談したり、アドバイスをもらったりすることができる環境があったことも大きかった。
その後、チャット機能の利活用が進み、必要なことを必要な教職員と情報共有をすることで、校務が円滑に動くようになった。情報の即時共有や意見の集約が可能なため、会議の時間を短くすることができた。すると会議が自然と精選され回数が削減されていった。それが、勤務時間の削減へとつながっていった。ICTを活用することで、人との関わりが薄くなるのではと疑問をもたれる方がいるが、本校においての現実は、お互いが知るべきことを知り、必要なことへの会話が増えたと感じている。
授業中における子供の意見はもちろん、運営委員会、委員長会などで子供同士意見交換をしているチャットを見ると、これからの社会に出ていく子供の姿が想像できるとともに、たくましさを感じる。他とつながることが、校務も授業も効率を上げ、活発な関係が生まれることが分かった(図1)。
図2 校務DXと授業改善の関係を可視化
図1 校務DXと授業改善の関係を可視化
これからもよりよい授業を目指し続けるために
校務DXによって教職員の生産性が向上し、先生方が子供たちに費やす時間、授業をじっくり練る時間が増えたことになる(図2)。これからも、研修の日常化によって個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実の実現へとより一層向かうことを目指して取り組んでいく。そのために、再度、今までの過程を振り返り、改めて今の授業を見つめ直す研修に取り組みたい。公立の学校であるがゆえに、毎年人事異動によって教職員組織に変化が生まれる。新しく本校に来られた教職員に今までの授業を理解してもらいながら、授業を見直し、まだまだ改善点を洗い出し、再度、目指すべき授業に変革させていきたいと考えている。最も必要であると考える「情報活用能力の育成」を、今後どう捉えていくかを課題として全員で取り組んでいきたい。
図2 住吉小学校の校務DXが目指す方向性
図2 住吉小学校の校務DXが目指す方向性
おわりに
校長として何をすべきか。それは教職員から学ぶことだった。長年教師として、教えること、指導しようとすることが染み込んでいる自分を、教職員に任せる、教職員から教えてもらう、そして一緒に考える。これが、私が見付けた校長の姿である。教職員を信じていくことで学校は確実に変わっていった。これがまさしく授業の中での教師と子供たちの姿であると今だから思える。これからの世の中を生きていく子供たち、これからの子供たちに自ら学ぶことを身に付けるよう導く教職員の姿であふれる学校であってほしい。そして、ICTを当たり前に使う学校がこれからの世の中をつくっていくと信じている。
【沼津市】門池小学校 4の2図工
図工で鑑賞の授業を行っています。友達の作品をクロームブックで撮影し、そのよい点を文章で整理しています。
【静岡市】静岡サレジオ小学校 ICT教育
教育の現場、授業のあり方が変わります。
激しい時代の変化に合わせて、教育の現場も変わる必要があります。静岡サレジオは文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」に呼応して、情報通信技術を活用した教育環境を整えました。これにより、児童生徒一人ひとりの反応を踏まえた双方向型の授業が可能となり、それぞれの学習状況に応じた指導が可能になりました。また、お互いの考え・意見をリアルタイムで交換できるので、多様な意見にふれる機会も増加しています。必要な情報を集め、選択し、判断する力を身につけて、自らから考え行動できる創造的な人材の育成を目指します。
1人に1台タブレットPCを導入
高度情報化社会に対応するため、一人1台のタブレットPCを導入しています。インターネットを使っての情報収集だけでなく、ロイロノートでのプレゼンテーションやデジタル教科書を使用し、授業の中で楽しみながら学習を進めます。ITを駆使し、表現力を培います。タブレットPCで学習する生徒
電子黒板
電子黒板を子どもたちのタブレット端末と連携させて、最先端のICT教育環境を実現。電子黒板の導入により、さらに分かりやすく引き込まれる授業が可能になりました。電子黒板で授業を受ける生徒たち
プログラミング教育
日本中でプログラミング教育が始まっていますが、本校のプログラミング教育は一味違います。プログラミング教育の最先端企業の協力と、他の授業と同様のMYPの手法により、基礎・基本から学びつつ、中学2年生の終わりにはアプリケーションの作成までできるようになります。ここでも、一人一台手元にあるiPadが、深い学びを促進します。
市町村ごとの学校における教育の情報化の実態等調査結果 主要項目についての経年変化