【富山市】宮野小学校 5年生 気象情報を集めよう
雲画像やアメダス等の気象情報を集めています。天気はどのように変化しているのでしょうか?金曜日はきっと…。
【上市町】相ノ木小学校 プログラミング学習をしています(5・6年生)
高学年は、部講師を招いて、プログラミング学習を行いました。
5年生は、1月20日(月)、22日(水)に1時間ずつプログルの「多角形コース」を利用し、多角形の法則(きまり)を考え、多角形について理解を深めたり、様々な多角形を作成したりしました。
6年生は、上記日程に加え28日(火)に1時間ずつ、理科「電気をつくる」の学習をプログラムやセンサーの利用をスフィロロボットを使って学習しています。タブレットで簡単なプログラムを組み、暗くなると電気が付いたり、自動で文字が流れたりさせました。最終日は、スフィロロボットを動かすプログラムを作ったり物理法則のプログラミングについて考えたりします。
みんな楽しみながらプログラミング学習に取り組んでいます。
【小矢部市】蟹谷小学校 ICTで「個別最適で協働的な学び」実現 【第39回推薦校】
洋の城や宮殿をモチーフとした「メルヘン建築」の校舎で知られる富山県小矢部市の蟹谷(かんだ)小学校(大谷知康校長、児童数165人)。同校では国の「GIGAスクール構想」で整備された1人1台端末を活用し「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図っている。端末の日常的な活用が課題となっている学校も多い中、同校ではあらゆる授業で積極的な活用を進めている。いかにして端末を活用し、教育のデジタルトランスフォーメーション(DX)を進めているかを詳報する。(肩書等は取材時)
ICTは「あくまでツール」
3年生の体育の授業中、体育館でネットの下にボールをくぐらせるスポーツの「フロアボール」を体験している児童がいる。その横には体育館にある三脚にタブレットを立て掛けて、プレーの様子を撮影している子どもたちがいた。撮影した動画はクラウド上の提出ボックスを通じて教師に共有される。教師は後から動画を見返して次の授業までに、子どもたちにそれぞれ必要なアドバイスをするという。この他にも体育館には電子黒板が置いてあり、フロアボールのルールが書かれた教科書のページを映していた。同校では、体育の時間でも端末が授業運営に欠かせないものとなっている。
4年生の理科の授業では、子どもたちが電気の働きを学ぶため、モーター付きのプロペラを乾電池につないで時計回りに回転させる実験をしている。教師がチャットアプリ「Microsoft Teams(チームズ)」の掲示板に「プロペラを逆に回すのはどうしたらよいのだろうか」と投稿する。すると、子どもたちは端末を使って「電池の向きを反対にする」や「息をふきかけてみる」など自身で立てた仮説を投稿していた。その後は仮説の検証に移る。電池を反対につなぐと電流の向きが変わって、プロペラが反時計回りに回転することを学んでいた。
仮説の検証が終わると自分で結果をまとめて、クラウド上の提出ボックスに提出する。動画を添付したりイラストで説明したりと、子どもたちが自分に合った方法で分かりやすく説明しようとしていた。教師は子どもたちのまとめを端末を通じてリアルタイムで閲覧できる。うまくまとめられているものは、教室に設置してある電子黒板に映してクラス全員に共有していた。
この理科の授業を担当した同校の教務主任新屋大地教諭は、授業の中で情報通信技術(ICT)を使うメリットは、他者参照ができることだと強調する。クラスの中でも授業の内容をよく理解している児童もいれば、そうではない子どももいる。ICT端末を活用して子どもたちに考えをまとめてもらうと、教師はそれぞれの理解度をリアルタイムで把握できる。また、ICT環境ではよく理解できている子のまとめを即座にクラス全員に共有できる。友達の考えを参照しながら徐々にみんなで理解度を深めていく。ICT端末はあくまでもこの一連の学習を実現させるためのツールだと新屋教諭は力説する。
ただ、同校でも最初からうまく端末を活用できていたわけではない。当初は市教育委員会から派遣されたICT支援員にタブレットの電源の入れ方から教わっていたという。5年生の担任を務める丹羽昭平教諭はICT端末の導入時に「とにかくやってみようと取り組んだことが、今につながっている」と振り返る。丹羽教諭は小矢部市内の学校教員で構成される教育DXに関する委員会に参加。委員会では各学校の取り組みの共有や意見交換を行った。そこで得た知見を学校に持ち帰り、ICT端末の効果的な活用を推進していったという。
また2021年度からは、市教委が子どもたちのICT活用能力を把握するため「おやべICTキャリアパスポート」というチェックリストを使った調査を、市内の小中学校を対象に年に2度実施。子どもたちは「エクセルを使って表を作ることができる」など情報活用能力に関する質問に答える。当てはまる場合は4、全く当てはまらない場合は1といった具合に、4段階で自己評価していく。子どもたちは調査を通じて、現時点での自分の課題を把握する。また、1年の始まりと終わりの時期に調査することで、1年間を通じての自身の成長を実感してもらう狙いもある。教師は子どもたちの回答内容をICT支援員と共に分析。子どもたちが課題を克服できるような、授業づくりに取り組んだ。
同校でここまでICTの活用が進んだのは、年に3回授業を対外的に公開する校内研修の在り方を見直したことにある。以前までは1人の教員の授業を大勢の見学者が参観する形だった。これを23年度からは、校内研修の数を増やし、全教員が授業を公開して、教員間で相互に参観し合う形に変更したという。丹羽教諭は「僕たちが持っているICTの知識と、ベテランたちの経験がうまく混ざったのでは」と振り返る。
丹羽教諭はベテラン教員の授業を参観し、授業前にノートや教科書を準備することなど、基本的な学習規律が根底になければ、ICTの活用など到底できないと学んだという。一方ベテラン教員も、丹羽教諭など若手の授業を参観することで、パワーポイントの共同編集やエクセルを使った授業の振り返りなど、ICTをどのようにして授業に落とし込むかを学んでいった。新屋教諭も「若手とベテランの間の年代の私は、両方から学びがあった」と校内研修の意義を強調する。
校内研修で授業を参観した後は、感想やアドバイスを教員間でエクセルのシートに書き込んでいく。こうした作業の繰り返しで、若手とベテランがそれぞれの強みを生かし、授業の質向上に取り組んでいった。また、授業を公開する回数を増やしたことは、教員全員のやる気の底上げにも寄与した。新屋教諭も校内研修の一新は「組織として成長する大きな機会」になったとみる。
校内研修の在り方を見直したことは教員の負担軽減にもつながった。6年生の担任で市の教育DXに関する委員会にも参加した安田達広教諭は「全員が授業をすることで、授業を公開することへのハードルが下がった」と語る。以前までのやり方だと、自分が校内研修で授業をする場合は、かなり大掛かりな準備をしていたという。また、他の人の授業を参観しても、「こんな気合いの入った授業をまねするのは難しい」と感じていた。校内研修が現在のやり方に変わってからは、授業を公開する回数は増えたが、通常の授業の延長で取り組めるようになり、以前より負担感は減ったという。また他の人の授業を参観していても、自分も取り入れられると思う部分が増えた。
同校では、こうした教員間での授業参観を通じ、それぞれの能力向上を図っている。そのことが結果的にICT端末の活用を促進した。ICT端末を使って「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を図ること。これは全国共通の課題だが、新屋教諭は「ICTを使うことが目的にならないよう常に意識している」と語る。
若手教員を中心に、ICTをどう授業の中にうまく落とし込むかを考える。そして、それを校内全体で横展開させてブラッシュアップしていく。このような同校の取り組みを見ると、技術がいくら発達しても、それを使うのは人であり、現場で働く教師一人一人の創意工夫が欠かせないことが分かるだろう。
【砺波市】砺波北部小学校 5年 不具合はみんなで解決!
新しくタブレットを配布しました。去年と違う端末です。初期の準備がうまくいかない端末もあるようで、声をかけあってクリアしています。
【砺波市】砺波北部小学校 3年 タブレットで本!
タブレットで電子書籍を読んでいます。物語や学習漫画、「砺波市小中学生向け電子書籍サービス」を活用しています。町の図書館がタブレットの中にあるようです。家でも読むことができるようです。
市町村ごとの学校における教育の情報化の実態等調査結果 主要項目についての経年変化