出雲市】今市小学校 「体験」と「かかわり」で
体育会の際に、6年生のリーダーから色員に対しての連絡で使っていたホワイトボードには、今はリーダーからの感謝の言葉が記されています。一つ一つの体験や人とのかかわりを通して、子どもたちが育っていくことを実感します。  今朝は、PTA環境部の皆様があいさつ運動で子どもたちを迎えてくださいました。また、朝自習は1~3年生は読書ボランティアの皆様による「読み聞かせ」の時間でした。今朝も子どもたちはたくさんの地域・保護者の皆様にかかわっていただきました。  授業中や休み時間には、子どもたちが元気よく活動する姿が見られました。中庭では、空気鉄砲を体験する子どもたち、1年生教室ではタブレットで秋の虫の鳴き声を聞く子どもたち、昼休みの校庭では担任の先生と楽しそうに遊ぶ子どもたちの姿がありました。  子どもたちには、たくさんの「体験」と「かかわり」で、「かしこく」「なかよく」「たくましく」ある子どもに育ってほしいと思います!

松江市】発達段階に応じた9年間の学びに取り組む松江市立義務教育学校玉湯学園
未来を創造する力をデジタル×リアルで育む 発達段階に応じた9年間の学びとは 松江市立義務教育学校玉湯学園(以下、玉湯学園)は、玉湯町内の3校が合併して2021年に開校した義務教育学校だ。近年、住宅地の開発が進んだことで世帯数や人口は増加傾向にあり、玉湯学園の児童生徒数も右肩上がりに増加しているという。そうした多様な子供たちが通う玉湯学園で取り組んでいるのが、デジタルとアナログをベストミックスした授業の構築だ。2023〜2024年の2年間リーディングDXスクールに指定され、今年はその学びのさらなる拡大に取り組む同校の教育の在り方を見ていこう。 (左)玉湯学園では全普通教室に電子黒板が整備されている。画像の電子黒板はChrome OS搭載で、授業の教材提示などが非常に行いやすいという。下部に書画カメラ機能が搭載されており、ノートの共有なども簡単だ。 (右)4年生の国語の授業で作成したリーフレット。玉湯学園は日本HPとの実証実験で一部の電子黒板やプリンターなどを導入しており、左のリーフレットもそのプリンターを利用し印刷した。 基礎基本を重視した段階的な学び 「玉湯学園は2021年の開校以来、『未来を創造する』を教育目標に掲げています。これから社会をたくましく生き抜く力として『自立』『追究』『共生』の三つの力の育成を目指しています。具体的には、子供一人ひとりを大切にする学校、教員の自己成長を大切にする学校、そして保護者や地域を大切にする学校という三つの柱に基づいた学びを進めています」と語るのは、玉湯学園 校長の田中 修氏。義務教育学校である玉湯学園は、小学校教育課程と中学校教育課程の合計9年間を一つの学校で学ぶ。小学校教育課程を前期課程、中学校教育課程を後期課程と分類するほか、1〜4年生を前期ブロック、5〜7年生を中期ブロック、8〜9年生を後期ブロックという三つのブロックに区分けしている。この前中後期ブロックは発達段階に応じた区分けだ。  玉湯学園の教育も、この9年間の発達段階に即している。後期ブロックの8〜9年生になると複線型の授業の在り方が身に付いており、そこに行き着くために基礎基本を大切にしながらデジタルとアナログのベストミックスの授業に取り組んでいるという。  その取り組みの一つが、2023〜2024年に同校が指定されたリーディングDXスクールだ。玉湯学園では「子供の学びの変革」「校務DX化の推進」「地域内外との交流」の三つの柱で取り組みを進めた。特に学びの変革では、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に取り組んだ。  玉湯学園の学びについて教諭の瀬崎邦博氏は「本校では学習者用端末としてWindows端末を採用していましたが、リーディングDXスクールではクラウドを活用した個別最適な学びの実現を目指すため『Google Workspace for Education』をインフラに選びました。また本校では、リーディングDXスクールの取り組みのスタートと合わせて、端末の持ち帰りも始めました。教員の校務でのICT活用も進め、『Google Workspace』を校務の中でも積極的に活用していきました」と語る。 玉湯学園の職員室入口には大型モニターが設置され、Googleスプレッドシート上に作成された日報&日誌が常に表示されている。教員はこのスプレッドシートの情報を見て、その日の予定などを確認する。前期課程(小学校)と後期課程(中学校)は授業時間や下校時間も異なるため、こういった情報共有ツールは非常に役立つそうだ。 学年に応じたICT活用が進む  去年の3年生の授業では、「Google Classroom」を活用して社会科の授業で活用する資料や、授業の板書内容の写真を共有していたという。この学年を受け持っていた教諭の石飛彰太氏は「総合的な学習の時間では調べ学習が重視されますが、情報過多の時代ですので子供たちが調べやすいWebサイトの情報をGoogle Classroomで共有したほか、参考となる書籍の情報なども写真で紹介していました。今年は1年生を担当しています。年度の始まりはタブレットの使い方を覚えるところからスタートしましたが、本校では9年生がタブレットの電源の入れ方やパスワード入力などをサポートする『タブレット開き』を行うため、スムーズに授業でタブレットを使いやすくなっています」と語る。  また、今年の4年生の国語では学習した内容を基に冊子を作るような取り組みも行った。例えば「ヤドカリとイソギンチャク」という説明文の単元で文章構成を学んだ後に、発展授業として子供たち自身が本を読み、共生する生き物を調べて情報を抜き出し、リーフレットとしてまとめたという。実際に授業を行った教諭の板垣恵美氏は「情報を抜き出す作業や下書きは手書きで行い、その後タブレットで、写真や文章を組み合わせたリーフレットを作りました。手書きのリーフレットでは人によっては文字が小さくなるなど、読みにくくなってしまうケースもありますが、タブレットを活用すれば文字の大きさやレイアウトなどを調整できるため、見栄えの良いリーフレットを作れ、子供たちにとっても満足度の高い取り組みになったようです」と振り返る。  4年生の総合的な学習の時間では、玉湯町のほぼ中央を流れる玉湯川の環境をテーマにしており、実際に川の水質を検査キットを用いながら調べ、Google Classroomでその数値を共有しながら共同作業で地域学習に取り組んでいるという。  こうした各学年での学習を経て、後期ブロックの8〜9年生では複線型の授業をスムーズに行えるようになる。また、玉湯学園では5〜6年の授業を教科担任制にしており、今年の6年生は歴史の授業で複線型の授業にチャレンジしている。  校務のDX化では、Google Classroomを活用した情報共有のほか、「Googleスプレッドシート」を日報代わりに活用することで、朝礼をなくし、情報共有を円滑化している。また公開授業でもペーパーレス化に取り組んでおり、来校者にはQRコードで情報を閲覧してもらう方法に変更するなど、公開授業のDX化も実現している。 「松江市内、島根県内のさまざまな先生にこの取り組みを伝え、広げていきたいと思います。また今後は、議事録のまとめ作業などを生成AIが行えれば、さらなる校務DXを目指せるでしょう。教育と校務の両側面から、玉湯学園の教員全体でうまくICTを活用できるよう、取り組みを進めていきたいですね」と、玉湯学園 教頭 和田律央氏は展望を語った。

松江市】佐太小学校 こどもたちの様子から
今日は、久しぶりに熱中症警報のお知らせ表示も午前中は「ほぼ安全」となるなど、過ごしやすい爽やかないいお天気となりました。 それでは、今日のこどもたちの様子をお伝えします。 1年生は、鍵盤ハーモニカで「ひのまる」の曲を練習していました。 【ド】から【ラ】の音まで出てくるので、指づかいが難しかったですが、みんながんばって練習していました。 2年生、3年生、4年生は、算数の学習をしていました。 『繰り下がりのあるひき算』『あまりのあるわり算』『4桁÷2桁のわり算』と、どの学年も難しかったですが、どうやって計算するのかをしっかり考え、自分で最後まで取り組んだり、分からないところを友達と教えあったりしながら、みんながんばっていました。 5年生は理科の学習をしていました。 流れる水のはたらきについて、水のはたらきについての実験動画を撮影し、考察していました。 来週には、実際に川に出かけて実験したり、観察したりします。 6年生は、毛筆の学習をしていました。 りっしんべんの、筆の使い方や形の整え方などが難しく、こどもたちは「うまく書けないな~。」と言いながら、何度も練習をしていました。

益田市】益田高等学校 SP3課題研究オンラインによる交流【理数科】
9月12日(金)に、山口県立下関西高等学校の生徒と課題研究に関するオンライン交流会を実施しました。本校からは理数科3年の本坊拓之さん、水野楓さんが参加しました。両校の研究テーマが似ていることから、本校の3年生は自身の課題研究の経験をもとに下関西高校の生徒へアドバイスを送りました。少し緊張した様子も見られましたが、お互いの研究内容に熱心に耳を傾け、活発な質疑応答が行われました。ご参加いただいた下関西高校の生徒の皆さん、ありがとうございました。

邑南町】矢上高等学校 【2年生・普通科】産業技術科の総合実習を体験しました!
普通科の2年生が産業技術科の植物、動物、工業コースに分かれ、それぞれ体験を行いました。 ※体操服が普通科の生徒です。産業技術科の生徒は作業着を着ています。 植物コースでは、加工室でイチゴのヘタとりをする班と農場で追肥など植物の管理をする班とに分かれて活動を行いました。 産業技術科の生徒が「これ何の植物だと思う?」とクイズを出したり、追肥の仕方を教えてあげたり、会話をしながら活動できていました。 動物コースでは牛のブラッシングを行いました。 普通科の生徒は牛に触れるのが初めてなので、緊張した様子もみられました。 ※スマホのアプリと連動させるため、特別にスマホを使用しています。 工業コースでは、CADシステムを用いて製図を行う班とLEDの電子盤を作り、プログラムを行う班とにわかれて活動しました。 わからない用語や配線の仕方などは産業技術科の生徒が丁寧に教えてくれていました。 今日は炎天下での作業だったので、産業技術科の生徒はこんな暑い中作業をしないといけないのかと感心する生徒もいました。 作業をする中で会話もうまれ、産業技術科の生徒が普段どんなことを学んでいるか知ることのできた大変有意義な時間となりました^^

出雲市】上津小学校 最後まで
1学期も今日を含めてあと3日となりました。暑さはますますきつくなってくるようですが、今登校している子どもたちは元気に過ごしてほしいと願っています。そんな中でも、変わらず毎日の学習に取り組んでいます。今日はICT支援員の方が来校される日なので、一緒に学習していただいています。写真は、2年生がタブレットドリルを使っている様子です。回数を重ねることで、使い方に慣れると、もっと使いこなせるようになると思っています。

松江市】佐太小学校 こどもたちの様子から
学校をきれいにという思いから、5年生のこどもたちがトイレ掃除のやり方をもう一度全員で学習しました。 最初に、やり方などの説明を聞いた後は、実際にトイレに行って先生にやり方を見せてもらったり、実地練習をしたりしました。 今日の学習で学んだことが毎日の掃除で発揮され、ますますピカピカになります! また、1年生は、夏休みに撮った自分の朝顔の写真をパドレットで紹介しあいました。 使い方を先生に教えてもらって、自分のお気に入りの写真をあげたり、友達の写真にいいねを送ったりしました。

雲南市】田井小学校 研究授業で授業力アップ!
3・4年学級で算数の研究授業を行いました。 この日は、担任が工夫して用意した「学習の手引き」をもとに、それぞれの児童が自分がやりたい問題・学習方法などを、自分で選択・決定してチャレンジするというもの。 途中で何度か「先生チェック」があり、クリアすると次のステップに進めるというやり方です。 全教員が見ている中、3・4年生は一人ひとりが集中して学習に取り組んでおり、とてもすばらしかったです。 田井小では、教師の授業力をさらに高め、よりよい授業改善を目指し、全担任が研究授業を公開し、それを全教員で意見交換することに挑戦しています。 子どもたちの活躍を導く私たちも真摯に、熱心に学び続けています! 教職員の熱意や意欲、チームワークは田井小学校の大きな特長であり、自慢であります!! 〇田井小学校の今年の研究テーマ  「主体的に学ぶ児童の育成」    ~個別最適な学びと協働的な学びの充実を目指した授業改善~

益田市】益田高等学校 1学期授業興隆週間【その他】
7月15日(火)から18日(金)のあいだ1学期授業興隆週間として授業を公開しています。折角の機会ですので保護者のみなさま、地域のみなさま、授業を参観し、生徒達が頑張っている姿をご覧ください。昨日も何名かの保護者の方に足を運んでいただきました。お待ちしています!

地域振興課デジタル戦略室 教育支援からまちづくりまで
島根発、デジタル公共財とメタバースが描く新しい地域のカタチ【セミナー現地レポート】 CoinDesk JAPANを運営するN.Avenueは7月18日、ブロックチェーンやNFT、DAO(分散型自律組織)などの活用が地方創生に果たす役割について考えるイベント「島根発!Web3で加速する地域創生〜DXの先にある、持続可能な未来への共創〜」を島根県民会館で開催した。 経済産業省中国経済産業局が共催、島根県が後援した本イベントでは、メタバースを活用した不登校支援や教育にDAO(分散型自律組織)を取り入れた取り組みを行う事業者らが登壇。Web3技術が不登校支援や教育といった身近な社会課題にどう実装されつつあるかが紹介された。 みんなでつくる「デジタル公共財」 セッションの1人目には、島根県地域振興部地域振興課デジタル戦略室の望月恵氏が登壇。人口減少や過疎化、高齢化といった日本全体の課題が先行する県内で、Web3技術の果たす役割について行政の立場から語った。 望月氏は、これまで行政が中心に担ってきたサービス領域と民間企業や住民が担う領域との間に「協調領域」を作る重要性を指摘。共創の場を「デジタル公共財」として構築していくビジョンを提示した。 実例として、同県の中山間地域では郵便局員が配達の際に高齢者の見守りを兼ねるなど、既存資源を重ね合わせたサービスに取り組んでいる事例を紹介し、こうした現場にWeb3技術を活用する余地があると述べた。国の交付金制度でもブロックチェーンやNFTの活用が進められており、制度面からも追い風が吹いているという。 また、街づくりにも言及すると、地域内外のステークホルダーを巻き込める仕組みとしてDAOのモデルが活用可能ではないかとの見方を示していた。 メタバースで広がる学び、学習履歴を記録 2人目に登壇したのは、出雲市を拠点にeスポーツやメタバースを活用した不登校児童支援に取り組む木村一彦氏。県のeスポーツ連合の事務局長を務める傍ら、県内でICTを活用した教育支援も実践している。 木村氏はまず、eスポーツが単なる娯楽ではなく、世界的に注目される競技であると強調。総額93億円の賞金がかけられるWorld Cupなど国際大会が開催されるほどの規模を持ち、全世界で1億3000万人に及ぶ競技人口がいると紹介した。 文部科学省の調査によると、全国の不登校児童生徒は約34万人。島根県内でも2500人以上にのぼり、不登校率は全国でも上位に入るという。こうした現状を踏まえ木村氏は、2010年以降に生まれたα(アルファ)世代の子どもにとってeスポーツは最も身近な文化の一つであり、不登校支援に有効な手段になり得ると語った。 木村氏は「テクノロジーに抵抗がない」デジタルネイティブ世代に向け、「Fortnite(フォートナイト)」や「Roblox(ロブロックス)」などを通じたメタバース空間に「デジタル教育支援センター」を設置した取り組みを紹介。アバターを介したコミュニケーションや、仮想教室での授業・部活動を通じて不登校児童が参加しやすい学びの場を創出しているという。 実証実験では、デジタル上の黒板や教材を用いた算数・社会・英会話の授業やeスポーツ部活動などを3カ月実施し、参加した16人全員が「もっと続けたい」と前向きな声を寄せたと述べた。 木村氏は最後に、こうした活動にWeb3技術を応用できる展望として、学習履歴やスキルをトークンやNFTとして可視化し、児童が意思決定に関わる「学習コミュニティDAO」の可能性に言及。一方で、ICTリテラシーの格差や制度面の未整備、地域の理解不足といった課題も多く、引き続き地域と連携しながらデジタル拠点の整備と実装を進めていくと語った。 市民参加型で「まず使ってみる」 セッションの最後には、Hiroshima Web3協会理事の進藤史裕氏が登壇。社会インフラの老朽化や災害対応、医療・介護負担の増加といった地域の深刻な課題に対し、DAOやトークンエコノミーの仕組みを用いた市民参加型の新しい解決モデルが有効だと話した。 進藤氏は、街の清掃やイベント運営、インフラ点検などの地域活動に市民が関わり、貢献度に応じてポイントやトークンを得られる「地域貢献ゲーム」のような実証事例を紹介。「共感を通貨に変える仕組み」としてWeb3技術の社会的価値に注目し、地域の担い手不足を補いながら、人々が主体的に関わる新たな市民参加のモデルになり得ると語った。 イベントの締めくくりには、N.Avenue代表取締役社長の神本侑季がモデレータを務め、「島根の未来をWeb3でどうアップデートするか?」をテーマにしたパネルディスカッションが実施された。 望月氏は、Web3やDAOといった仕組みを地域に無理なく取り入れるには、まず課題を深く理解することが不可欠だと述べ、現場主導の取り組みの重要性を強調。木村氏は、Web3技術は教育支援の現場にも有効になり得るとし、「まずは使ってみる」ことが変化の第一歩になると語った。 新藤氏は、子どもや地域住民が意思決定に主体的に関わる環境を設計できることがWeb3の本質であり「使いながら一緒につくっていく」ことが実装の鍵になると話した。会場からは「Web3を活用するには何から始めればよいか」といった質問も寄せられ、参加者の関心の高さがうかがえた。

【島根県】