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【検証事例・松江市立義務教育学校玉湯学園】地域のICT教育をけん引するリーディングDXスクールを舞台に実証実験を開始
豊かな自然と古い町並みを活かした都市づくりなど、魅力にあふれた環境が揃っている島根県。神話の国とも呼ばれ、悠久の時を感じさせてくれる土地でもあり、多くの日本人が思いを寄せている地域でもある。一方で、現代のICT教育においては進捗が良くないという一面もあり、早期の解決が望まれている現状もある。そんな中、島根県のICT教育をけん引するリーディングDXスクールに認定されたのが松江市立義務教育学校玉湯学園だ。同校を舞台に、株式会社 日本HP、さつき株式会社は協働で実証実験のためのデバイスを貸与、最先端のICTデバイスが同校のICT教育の中でどのように活かされていくのかテストをおこなっている。今回は中間報告という形で取材に応じていただいたので、その内容をお伝えしようと思う。
取材:中山 一弘
玉湯学園実証実験中間報告取材メンバー。
左から、株式会社 日本HP ハイブリッドワークソリューション・ベリフェラル事業本部 パートナー営業本部 角田 昌彦氏、松江市教育委員会 学校教育課ICT教育推進係 教育指導講師 若槻 徹氏、松江市立義務教育学校玉湯学園 3年担任 石飛 彰太氏、同校 2年担任 板垣 恵美氏、同校 教務主任 瀬崎 邦博氏、株式会社 日本HP パートナー営業統括 プリント営業本部 プリント営業部 部長 若園 仁宏氏
島根県のICT教育をけん引する玉湯学園
松江市立義務教育学校玉湯学園(以降、玉湯学園)は、松江市の南西に位置する玉湯町にある義務教育学校だ。令和3年に玉湯中学校、玉湯小学校、大谷小学校が統合され、新設校として開校。小学生と中学生が同じ校舎で学び、9年間の修業年限と教育課程の中で育ってゆく。
冒頭でも述べたとおり、玉湯学園はリーディングDXスクール事業の指定校となっている。GIGA端末を備え、汎用的なソフトウェアとクラウド環境を活用し、効果的なICT教育の実践や創出、モデル化を実現している学校として、地域のICT教育をけん引する役目を担っている。「GIGA端末はもちろん、今回実証実験で使わせていただいている電子黒板、ビデオバー、プリンターなどの機器類を教育の中で活用し、義務教育学校として取り組んでいます」と語るのは玉湯学園 教務主任の瀬崎氏だ。
教育指導講師の若槻氏
「リーディングDXスクールということで、地域の他校の先生方に向けて公開授業を都度実施されています。ICT教育の先導者として、様々なチャレンジを続けている学校だと思います」と言葉を続けるのは松江市教育委員会 学校教育課ICT教育推進係 教育指導講師の若槻氏だ。
取材日も若槻氏のいう公開授業と同日におこなわれ、取材陣もその一部を拝見することができた。玉湯学園が採用している義務教育学校という制度の良さを感じたのは「お掃除ロボットを動かそう!」という瀬崎氏が主導する授業で、8年生と3年生が合同でおこなうスタイルを採用したものだった。掃除ロボットにプログラムを与えることで、目的の行動をさせるという内容だが、3年生にプログラムのやり方を教えるのは8年生の役目だ。つまり、3年生がプログラマー、8年生はメンターという役割分担を与えられた中、限られた時間でミッションをこなしていくのだ。
3年生は意欲的に質問し、8年生はそれにやさしく答えていく。時間が経つごとにチームワークが生まれ、最終的にはプロジェクトチームとしてミッションをクリアする姿は非常に頼もしかった。
3年生と8年生の合同授業。それぞれの役割、立場からチームワークが生まれていく
3年生と8年生の合同授業。それぞれの役割、立場からチームワークが生まれていく
このような公開授業は決められた時間に30以上用意されており、来場者はそれぞれ興味のあるカリキュラムを見に行くというスタイルだ。その公開授業の中、実証実験のデバイスが配置されていたのが、板垣氏が担当する2年2組と、石飛氏が担当する3年2組だった。
松江市立佐太小学校 こどもたちの様子から
2月が逃げ、3月に入り、令和6年度も残り1か月となりました。
今朝は強い雨風だったため、こどもたちは、合羽や長靴を身につけていてもびっしょり濡れていました。
それでも佐太っ子たちは、今日も学校生活を元気にがんばっていました!
1年生は、作文をしていました。
こどもたちは、自分の想いをしっかり書いていました。一年間で、大きく成長しています!
川津小学校 今年度最後の授業公開日
今日は3・4・5年の今年度最後の授業公開日でした。3年生は、「1年間で成長したこと」をスピーチしました。4年生は、総合的な学習の時間に調べたり、体験したりしたことをグループごとにまとめ、発表しました。5年生は、事前につくったプレゼンテーション資料を電子黒板に映し出し「1年間で成長したこと」を発表しました。さらに、たんぽぽ学級は教科の学習、ひまわり学級はお楽しみ会をしました。たくさんの保護者の皆様にみていただき、こどもたちは普段以上に張り切って活動していました。ご来校ありがとうございました。
古志原小学校 「自由」ってなんだろう?
本日6年生の道徳の授業で、「自由」について考えました。
タブレットの付箋機能を活用して、自分が考える「自由だな。」「不自由だな。」と思う場面を想像して付箋に書き込み、その後同じグループの友達と一緒に書き込んだ内容について共有し、その共通する内容のキーワードを考えてみました。
どのグループも楽しいことや好きなことをしている時、やるべきことが終わった時、好きなことを選んで何かをやっている時などと「自分」を中心において考えた時に自由な時間を過ごしていることが出てきました。
また、1つの班では「自由とは他の人の自由を分かりあって行動することじゃないかな?」という意見も出ました。
次の授業で本日の続きを行う予定にしていますが、誰もが気持ちよく「自由」な時間を過ごすためには、自分だけでなく周りの人にも視点をおいて考えることが大切だということに気づくことができました。
左太小学校 今日は4年生の算数の研究授業がありました。
今日の学習では、伴って変わる2つの数量の関係を、図、表、式を使って考えたり説明したりしました。
こどもたちは、タブレットに示された図形や表に書きこみながら、きまりを見つけようとしっかり考えていました。
タブレットを使った今日のような学習では、一人一人の考えを画面上で見ることができるので、自分と同じ考えの友達を見つけて、自分の考えに自信をもったり、自分では気づかなかった考えを、友達の書き込みから知ることができたりするよさがあります。
今後も、こどもたちが互いの考えを共有し、深めていく授業を目指していきたいと思います。
学校における教育の情報化の実態等調査結果 主要項目についての経年変化
【松江市】の詳細な情報は基礎自治体教育ICT指数サーチ(岐阜聖徳学園大学 芳賀研究室提供)へ