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西陵小学校 導入事例
2昨年50周年を迎えた瀬戸市西陵小学校は、地域との関わりが深く、活発で積極性の高い児童が多い愛知県の小学校です。今回は情報教育主任で4年担任の森田先生と、5年担任の須志田先生、3年担任の魚住先生に、オクリンクプラスの具体的な活用についてお伺いしました。
導入成果
ICTの活用で効率的な授業展開と効果的なクラス運営を目指す
須志田先生
オクリンクプラスは5教科だけでなく、道徳や実技系授業でも幅広く活用しています。例えば家庭科の授業の場合、教科書、ノート、タブレット、作業キットなど、必要なものがたくさんあるため、学習机周辺が散らかってしまい、集中力が散漫になってしまうことがありました。
そこで、作業動画をオクリンクプラスで配布し、タブレットだけで作業を説明できるように変更。手縫いやミシンの作業は教科書だけで理解することは難しいですが、動画を見せながら説明すると吸収が早く、集中力も維持できるようになりました。QRコードを読み込んで動画を見せることもできますが、リンクが切れたり、違うものを読み込んでしまうなど、スムーズに進行できないことも考えられるので、動画そのものが配布できるオクリンクプラスはとても役立っています。
森田先生
関心を高めた上で調べ学習につなげるために、「キーワード集計」の機能を活用しています。社会科の授業では、導入のタイミングで単元のポイントとなる写真を画面に投影し「これってなんだと思う?なんでこうなるんだろうね?」と子どもたちに投げかけ、予想したキーワードをみんなのボードに入力してもらっています。
これまでは子どもたちに書いてもらったものを紙で集計し、多く上がっているキーワードをピックアップする流れだったのですが、その方法だと2〜3日あいてしまうこともあり、子どもたちの思考が途切れてしまっていました。オクリンクプラスを使えば、リアルタイムで集計ができ、興味関心が高まった状態で授業が進められるので、子どもたちの取り組み姿勢が前向きになったと感じています。
魚住先生
私のクラスでも「キーワード集計」はよく使う機能の1つです。学級活動で“クラスをもっとよくするためには”というテーマがあがったときも、この機能を使うことでさまざまな意見を知ることができました。
みんなの意見をボードで共有したときに、たくさんリアクションがついていたり、コメントがあったりするととても嬉しそうで、普段挙手するタイプではなかった児童も積極的に発言できるようになりました。タブレットを使うことで自分の意見を発信することが身につき、自信にもつながっているのではないかと思います。
みんなのボードを活用し意見交流をスムーズに
須志田先生
今日の道徳の授業では「考えが合わない人たちが関わり合っていくためにはどうしたらいいか」というテーマで意見交流をしました。
【授業の進め方】
①教科書を読み進めて内容を理解する
②配信したカードに自分の意見を入力してみんなのボードに提出
③みんなのカードにリアクションやコメントを入力
④みんなの意見を元にグループで意見交換
⑤意見交流をした上で、改めて自分の意見をカードに入力して提出
この授業では、2人の登場人物の関係性を紐解きながら、関わり合いのヒントを読み取ってもらいます。物語の中で起きる事柄について「許せる」「許せない」の2つの立場に立って、自分の意見を入力してもらいました。カードは設問に対して必ず色を変え、主発問には赤などの濃い色を、その他は柔らかい色で分けるなど、色から得られるイメージも活用しています。今回は「許せる」「許せない」を異なる色のカードにし、みんなのボード上で一覧化することで、意見の比率がひと目で分かるようにしました。
グループで話し合った上で、最後に意見が変わった人は紫のカード、変わらなかった人は緑のカードに理由を入力してもらい、気持ちの変化も色で視覚的に分かるように。クラスメイトの意見を知ることで新たな考えが生まれたり、自分の意見に自信が持てたりと、オクリンクプラスの共有ボードを活用すれば、限られた時間で意見を練り上げることができます。リアクション機能は簡単にできる意思表現でありながら、子どもたちの気持ちを鼓舞してくれる役割を果たしていると思います。
魚住先生
授業計画をするときは、子どもたちがタブレットに触れる機会を増やすために教科書で完結させず、タブレットを効果的に活用することを意識しています。習った漢字を使ってカルタを作る国語の授業では、作成したカルタを共有ボードに提出し、他の子が作ったカルタにリアクションやコメントを入力してもらいました。
日々使用する中でタイピング能力が向上している児童が多く、自主的に練習している様子も見られます。オクリンクプラスでは、画面にキーボードを表示して入力することもできるので、児童の能力に合った入力方法が選べるのも個別最適な学びに適していると感じています。
発展した授業計画を支えるICT支援員のサポート体制
須志田先生
タブレットを使ってやってみたい機能があるときは、事前にICT支援員の方に相談することもあります。先日も初めてピン集計を使う前に試していただき、感想をもらった上で授業に活用しました。
森田先生
授業でも助けていただいていますが、更新作業などもサポート頂いているのでとても助かっています。教材研究などになかなか時間が取れないこともあるので、新しいデジタル教材の情報を教えてくださる点も、非常にありがたいです。
今後の展望・期待
子どもたち一人ひとりに合った学びを提供していきたい
須志田先生
ICTを活用することで、子どもたちの考えや意見が共有しやすくなっていると感じます。さらに積極的に取り組める環境を作っていきたいと考えています。中には学校に来ることが難しく、面と向かって自分の意見を伝えることができない児童もいるので、自宅にいながらも授業に参加できるような体制も作っていけたらと考えています。
森田先生
これまでは授業時間内に発言できる児童の数が限られていましたが、オクリンクプラスを活用すれば、大勢の前で意見するのが苦手な児童の意見も取りこぼすことがなくなります。また、文字を書くのは苦手だけれどタイピングは得意な子や、動画に撮影して表現するのが得意な子など、児童それぞれの個性を生かして表現することができます。
日本人はどうしてもプレゼンテーション能力が低いと言われがちですが、これからは表現する力が求められていく世の中。個別最適な学びを深める中で、表現する楽しさを感じてもらい、能力を伸ばすサポートをしていきたいですね。
※ページの内容は2025年1月時点の情報です。
效範小学校 3年生総合 速くなりました
キーボードを素早く叩く小さな手。パソコンを使いこなしているのは小学生です。
水南小学校 2年授業風景
1組は、国語。「スーホーの白い馬」の学習をしています。2組は、算数。タブレットを使ってかけ算の練習をしています。
原山小学校 1年生は書写で、お正月をイメージした文章の手本を見ながら、とめ、はね、などに気を付けて練習していました。
2年生は、2学期最後にある読み物教材の物語文を読み取る学習でした。教師がデジタル教科書に記入した文字などを、児童が同じように記入していくことで、今、どのページを学習しているのかが分かりやすい授業です。
3年生は、算数をしていましたが、2学期に学ぶ単元が終わったため、復習をしていました。
写真にはありませんが、5年生は社会の勉強で、メディアについての学習としてZOOMを使い、いろいろな教室から中継体験をしていました。
4年プログラミング学習
1~2時間目に、ICT支援員を講師に、4年生がプログラミング学習をしました。タブレットの「スタディーノビット」というアプリを使い、ロボットカ―を動かします。
ロボットカ―とタブレットの接続などで少し苦労しましたが、「スタディーノビット」に似ている「スクラッチJr」は今までも授業の中で取り組んでいたので、実際に接続できれば、子どもたちは楽しんでロボットカ―を動かしていました。
学校における教育の情報化の実態等調査結果 主要項目についての経年変化
【瀬戸市】の詳細な情報は基礎自治体教育ICT指数サーチ(岐阜聖徳学園大学 芳賀研究室提供)へ