GIGAスクール構想等に関する【高崎市】の情報・ニュース・公告等があれば是非こちらからご連絡ください。
群馬県立高崎女子高等学校 1年生 総合的な探究の時間 情報分析会 報告 2024/6/24
6月19日(水)の1年生の総合的な探究の時間の様子をお伝えします。
今回の目的は「社会問題を見いだす視点=情報分析力」を身につけることです。
授業は,以下の流れで進みました。
高崎女子高等学校 Aタイムを利用した探究活動打ち合わせ2024/6/6
6月5日(水)の3限は,Aタイム(生徒がそのときに必要な学びを主体的に選びとる時間)でした。今回はAタイムを使い,探究活動の打ち合わせをしていた場面を紹介します。以前の記事で,3年生の生徒の事例紹介として「高女教室」というものを取り上げましたが,本日はその運営打ち合わせを行っていました。高女教室とは,子供たちの自己肯定感(ありのままの自分を受け入れ,前向きな気持ちで物事に取り組める気持ち)を高めるために,異年齢集団による体験学習プロジェクトとして立ち上げたものです。第1回は少人数で実施し大好評でしたが(詳細は⇒こちら),第2回は規模を拡大して8月に実施予定です。しかし,3年生1人だけでの運営を続けると,規模の拡大には限界があり,また有意義なプロジェクトを立ち上げたとしても,卒業と同時に立ち消えてしまいます。そこで,後輩に運営スタッフとしての参加を呼び掛けたところ,1,2年生の有志が集まりました。
3年生にとっては運営メンバーを集めることで,プロジェクトの規模の拡大,持続性の向上に繋がりますし,後輩にとっては先輩の理念やノウハウを引き継げるメリットがあります。また,「教育」に携わる探究活動をする生徒にとっては、自身の教育プログラムを試したりするなど,多くの可能性を秘めた「場」とも言えます。このように,先輩が立ち上げたプロジェクトを後輩たちが引き継ぎながら,その理念やノウハウを継承し,自分自身の探究活動をより発展させていって欲しいと思います。
群馬県立高崎女子高等学校 1年生 探究基礎講座第3回(総合的な探究の時間)
5月15日(水)の1年生の総合的な探究の時間の様子をお伝えします。
(「探究基礎講座」の概要はこちら ⇒ 探究基礎講座概要)
今回の目的は「日本の現状をマクロな視点で把握し、身近な生活と結び付け、成り行きの未来を予測する
」きっかけをつかむことです。
テーマは以下のようになります。
1 過去50年のGDP推移についてから読み取れることをまとめる。
出典:National Accounts - Analysis of Main Aggregates (AMA)より作成
〇日本だけ成長していない!
⇒この30年間で,内戦等が無い国では日本だけが経済成長できておらず,
GDP世界シェアは20%から5%にまで落ち込んでいる!
⇒一人当たりのGDPは,G7(主要7か国)首位から最下位になっている!
2 過去30年の世帯平均収入の推移から読み取れることまとめ,その理由を考える。
出典:令和3年国民生活基礎調査より作成
≪生徒の問いの展開例≫
〇手取り収入が550万⇒417万! しかも,消費税3%⇒10%! 物価・光熱費も高騰!
〇円換算で1997年4月を境に経済成長が止まり,庶民の収入が減っている理由はどこにある?
・工業型社会から情報化社会に変わったから?
→1997年に急に変わった?日本だけ対応できない?
・日本型経営の効率が悪いから?
→1997年まではトップだったものが,急に通用しなくなる?
・日本の教育水準が低いから?
→1997年を境に急に低くなる?現在のレベルは?
・国際金融危機があったから?
→日本以外の国はあまり影響を受けずに成長しているが?
・イノベーションリーダーがいないから?
→日本以外の世界中の国にいるわけではないが?
・他には何があった?
3 1,2から分かったことを身近な出来事や時事問題と結び付ける。
≪生徒の問いの展開例≫
〇GDPシェアが20%から5%になっているということは?
→日本と諸外国との国際関係にどんな影響を与える?
→それが国民の生活にどんな影響を与える?
〇一人当たりのGDPがG7首位から最下位になっているということは給料も安い?物価は?
〇日本のGDPはあまり変わっていないのに庶民の収入が大きく減っている?
→一部の人にお金が集中している?
→貧困率はどうなっている?
→もしそうだとしたら,どんな影響が出てくる?
〇スマホは値上がりしている?
→給料も「値上がり」していれば問題ない? 海外は?
〇海外旅行に行く人は1997年頃からは増えてはいないけど,日本に観光に来る人は増えている?
〇日本が相対的に安くなっているということは?
・企業も買われている?
→企業が買収されるとどんな影響がある?
・他には何が買われている? 土地?,人?…
4 このままでは日本はどんな国になるのかを予測する。
≪生徒の問いの展開例≫
・少子化,貧困化,資本や土地の買収が進む先に待っているものは?
・ブラック企業の増加?生活環境の悪化?いじめ・非行の増加?犯罪の増加?文化・伝統の衰退?
・「植民地」になってしまう?もうなっている?
5 より良い日本にするために,些細なことでも自分たちに何かできることはないかを考える。
≪生徒のアイデア例≫以下のような内容が多く見られた。
・たくさん本を読む。勉強を頑張る。
→技術力の向上→新製品の開発
→政治や経済についても詳しくなる。
・政治や社会問題についてしっかり調べて選挙に行く。
・国産製品の消費,需要を増やす。
・地産地消を推進する。
・税金の使い方を見直す。
・教育水準を高める。
・日本の「文化」を意識して生活する。
・政治家になる。
・広い視野で外国のことについても知る。
・自分の頭で考える。(周りに流されない)
≪本日の振り返り≫感想,本日のテーマについてしっかりと考えていくために必要なこと
・なぜ政府は外国に支配されてゆく現状を変えていくことができないのか、法律を変えられないのか、疑問に残るものが多かった。自分も知らない日本の現状を知って驚きが多かった。他の人も知らないはずだから、他の人にも知ってもらいたいと思った。
・本を読む。特に普段読まない政治や経済についての本を読んでみる。疑問に思ったことがあったら積極的にインタビューする日常生活でも意識を高く持って日本製のものを買う。外国人に買収された企業はどこか調べてみる。
・日本の未来についてあまり考えたことがなかったけど、ここまで考えられてよかった。日本の未来が明るいとは決して言えないけど、その未来を変えるために少しでも出来ることがあればやりたいと思った。日本の経済について、あまり興味を持ったことがなかったけど、外国との差を見て、もっと経済について知ろうと思った。
・マクロな視点で始まった「日本は経済成長していない」というテーマでも、ミクロな視点で考えると様々な原因があった。興味が無い人に興味を持たせる、知ってもらうことは本当に難しいが、一番必要で効果的だと思った。日本はまだ好きなので、日本を少しでも良い国にしたい。
・大きな問題は一見私達にはどうすることも出来ないように思えるが、分析してかみ砕いていくうちに、自分たちにできることを見つけられる。現状について知り、危機感を持つことが大切だと思った。
・どのような理由が絡んでいるのか遡って考えると知らなかったことを知れて納得できて面白い。調べることにもきりが無いと思った。歴史も法律も地理もいろいろやるべき!
・日本には想像以上に深刻な課題がたくさんあることが分かって、自分たちも日本の未来に向けて行動しなければならないと思った。日本の課題についてしっかり考えるためには、ニュースを見たり、きちんと勉強をしたりする(基礎的な知識をつける)ことや積極的に地域活動などに取り組んで、考え方や視野の幅を広げることが必要だと考えた。
・日本がこれからも日本であり続けるためには、私達も今できることを考えていかなければならないと感じた。もっと日本と世界の状況について知識をつけたいと思った。
・私達は日本を変えていかないといけないと思った!!今日の授業がないとそんな大変なことに気付かなかったので、もっと調べてみんなが知るべきだと思った。どうすれば日本が経済発展できるのか知りたい。
・GDPや収入などの大きな問題も自分には関係ないと思わず、どうしたらよりよい社会になるのかを1人1人が自分のことだと思って考えるのが大切だと思いました。
・このままだと、日本と外国との差が広がってしまい、日本で生きられなくなってしまうと思うので、まずは日本の現状を日本国民全員が知り、みんなで解決できるように努力する。自分から行動する。日本には伝統や文化などたくさんの魅力があるということを外国に伝えることが必要だと思う。みんながこの問題に関心を持つことが大事だと思う。
群馬県立高崎商業高等学校 1. 授業公開・PtTA総会
1. 授業公開・PtTA総会
高崎市立高崎経済大学附属高等学校 2年文系オナークラス 第1回、第2回コラボゼミ
2年文系オナークラスと高崎経済大学阿部教授のゼミ生との高大コラボゼミが行われました。このコラボゼミの目標は「自身で問いを立て、解決案を提示する」ことです。この目標を達成する具体的な手立てとして、日経新聞社が主催する「日経ストックリーグ」に参加します。第1回ではその概要と入賞作品について学習し、第2回では、私たちの身の回りにある様々な課題を探し、大学生からアドバイスをもらいながら自分たちが取り組むテーマを考えました。
学校における教育の情報化の実態等調査結果 主要項目についての経年変化
【高崎市】の詳細な情報は基礎自治体教育ICT指数サーチ(岐阜聖徳学園大学 芳賀研究室提供)へ