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ICT活用で主体的な学習を支援◇熊本県立黒石原支援学校 【第40回推薦校】
熊本県合志市の黒石原支援学校(星子和広校長、児童生徒82人)は、全身の筋力が低下する脊髄性筋萎縮症(SMA)や筋ジストロフィーなどの難病、身体・知的障害を抱える病弱な児童生徒に対し、民間企業や教育機関が開発した最新の情報通信技術(ICT)を取り入れた教育支援を行っている。ICTを通じて、病気や障害による学習制限を取り払い、主体的な学習機会を増やすことで、児童生徒の自己肯定感を高めたい考えだ。星子校長は、「外部の専門的な知見を活用し、教育活動の幅を広げたい」と力を込める。(肩書等は取材時)
一人一人に応じた教育支援
黒石原支援学校に在学する児童生徒は、遺伝子性筋疾患の他にも、脳性まひや精神疾患などがある。必要とされる教育支援の在り方も児童生徒一人一人で異なるため、児童生徒82人に対して計96人の教職員が生活・学習指導を実施。急な病状の悪化などに備え、5人の特別支援学校サポーターと12人の看護師も常駐している。
教育課程は四つに分類。「Ⅰ課程」は、筋疾患などを抱える児童生徒に対して準ずる教育を担う。「Ⅱ課程」と「Ⅲ課程」は、知的障害や重複障害のある児童生徒が在籍。登校が困難な児童生徒に対しては、自宅や病室に教員を派遣する「訪問教育」を実施している。いずれの課程でも、児童生徒の主体的な学習をサポートするICTを導入している。
例えば「Ⅰ課程」の理科では、タブレット端末上の仮想空間で電気回路の組み立て実験などを再現できるアプリを利用。併せて、外部スイッチや改造キーボードなども用いることで、指先のわずかな動きから実験器具の使い方を学ぶことができる仕組みを整えている。
自宅や病室の遠隔地から授業に出席する児童生徒に対しては、ウェブ会議アプリを使用。教員は、児童生徒の様子をPCに映しながら、手元のタブレット端末で電子教科書や電子黒板を操作する。ただ、児童生徒によっては、体調面などから授業時間を短縮する必要がある。加えて、授業準備に時間がかかるため、教員には効率的な授業の計画と実践が求められる。
そこで、同校では「KME」という多機能スイッチインターフェースを導入し、授業の効率化を目指している。KMEは、同市にもキャンパスを置く熊本高等専門学校(熊本県八代市)が開発。これまでは、外部スイッチなどの支援教具とタブレット端末を、有線で接続していたが、KMEを導入したことで無線接続が可能になった。配線接続の手間が省けるほか、スイッチを押すと出力でき、もう一度押すと停止するラッチ機能や、設定した時間だけ出力できるタイマー機能なども内蔵されている。この他、PCやタブレット端末に映し出す画面をボタンで切り替える「ATEM」などの機器も活用している。
「協働的な学び」を模索
一方、課題もある。少人数学級で「協働的な学び」の機会をいかに確保するのかという問題だ。SMAの児童を担当している雜賀徳子教諭は、「オンラインでも友達とつながることで、自分と同じ考えや違う考えに気付くことができる」と話す。その上で、「大人や保護者ではなく、友人という対等な他者との関わりの中から言葉の伝え方や思いやりを学べる」と指摘する。
文部科学省の学習指導要領でも、「主体的に挑戦してみることや多様な他者と協働することの重要性などを実感しながら理解することができるよう(中略)工夫すること」が記されている。登校が困難な児童生徒に対しては、保護者や教員以外とのコミュニケーション機会を補う教育が必要となる。
「協働的な学び」の機会を確保するため、同校は2024年から、分身ロボット「OriHime」を活用した居住地校とのオンライン交流を始めた。分身ロボットは民間企業が開発。専用アプリを使ってタブレット端末などから遠隔操作できる。上下左右に首の向きを調節しながら、発言している同級生など教室全体の様子をリアルタイムで見渡すことも可能。会話や挙手、うなずく機能なども実装されており、遠隔地にいる相手に意思表示や感情表現を明確に示すことができる。
分身ロボットを活用した交流学習は、同校の特別支援教育コーディネーター山口徹教諭が企画した。山口教諭は、「これまでよりも授業に参加している実感を持つことができるようになり、主体的に授業に参加している子どもたちの姿が見られた」と手応えを口にする。分身ロボットを無償で貸与してもらっている九州ルーテル学院大学(熊本市)と協力しながら、25年度は児童1人に対し、年3~4回程度行う方針。今後は、同校が行う遠隔教育の場にも導入し、実施人数を増やしたい考えだ。
この他、同校は4月から家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」を活用した新しい取り組みも始めた。特別支援学校に設けられている「自立活動」の時間を利用し、「Ⅰ課程」の高校生グループと小学生グループが同機の人気ゲームソフト「マリオカート」で対戦するという内容。ただ、対戦前に高校生側は話し合い、下級生に対するハンディを設定しなければならない。発話が難しい生徒もいる中、他者と意思疎通を図り、意見をまとめることが求められる。
山口教諭は、「自分の意見をしっかり伝えることや、他者の意見を聞き、価値観を擦り合わせる経験は社会に出たときに必要な力だ」と指摘。ゲームを使った自立活動は現在、高校生のみが対象だが、今後はeスポーツの校内大会を企画するなどして「子どもたち同士の学部・学年を超えたつながりづくりに取り組む」と話す。
効率的な研修を実施
同校の児童生徒が主体的に学習を進めるためには、教員もICTに対する知識を深める必要がある。ただ、同校の情報教育部長を務める井芹光史教諭は、「教員の中でも知識には濃淡がある」として、教員研修に工夫を凝らしている。
同校の教員は月に1度、放課後の時間を使って「自主研修会」を開催。遠隔授業の方法やICTの活用などを研究している。年度初めには、教員に対してアンケートを実施。現場で生じている困り事などを聞き取り、研修テーマを決めているという。研修内容は、教員が閲覧できる「Google Classroom」や職員室内に張り出すことで周知を図っている。
また、夏休みなどの長期休暇中には、教員自身が実際にICTを体験する勉強会も開いている。情報教育部の教諭が中心となり、使い方を説明。併せて、現場の課題も調査する。担当する児童生徒が抱える教育課題に合わせ、4~5人のグループをつくり、意見交換し合うなどの研修も展開。実践事例やQ&Aと共に、動画マニュアルも作成し、「教員が必要なときに必要な情報を得ることができる態勢」づくりに励んでいる。
この他、KMEを開発した熊本高専との意見交換会も年に数回行っている。外部の専門家からICTの使い方を教えてもらうほか、必要な教具の開発も依頼する機会になっているという。こうした手厚い研修態勢を背景に、井芹教諭は「さまざまな病状や障害を持つ児童生徒にも対応できる教育環境が整ってきている」と自信を見せる。
星子校長は「障害がある子どもたちは、経験不足などにより、自信を持つことができないところがある。ICTを通じて経験の場を提供し、自己肯定感を高めたい」とした上で、「そのためには、教員のスキルも高める必要がある。民間や教育機関と連携して、子どもたちの活動の充実化に取り組んでいく」と意気込む。
合志楓の森中学校 熊本県学力・学習状況調査に向けて
本日(11月20日(木))、1・2年生を対象に12月3日(水)、4日(木)にかけて実施される熊本県学力・学習状況調査のCBT(Computer Based Testing)に向けた端末やイヤホンの動作確認を行いました。
CBTとは、コンピュータを用いて行う試験のことです。従来の紙ベースの試験(PBT:Paper Based Testing)に代わる新しい試験の方式として、全国のテストや資格試験、学力検査などにも広く利用されているものです。
4校時に2年生、5校時に1年生を実施し、職員、生徒、ICT支援員の方々、総出で行いました。
教務主任や情報機器担当者が数か月前から、計画等を準備しながら進めています。
今回のテストでは、英語での実施となります。
いくつかの機器の不具合を確認し、本番に備えます。(文責 髙田)
合志楓の森中学校 学校訪問(菊池市教育事務所による総合訪問)
11月5日(水)、菊池教育事務所による学校訪問(総合訪問)が終日、実施されました。
このような学校訪問は、本校では令和4年以来でした。
全ての先生方の授業を菊池教育事務所や市教育委員会の皆様に参観していただき、授業づくりを中心に、様々なアドバイスをいただきました。
また、午後からは地域学校部会などが開かれ、本校を支えていただいている地域の代表の方々に参加していただき意見交換を行いました。
菊池教育事務所からは、生徒同士のあたたかな声掛けや信頼関係、先生方の授業づくりへの工夫や共通実践への取組などを評価していただきました。
今回の学校訪問の助言などを今後の学校運営に生かして参ります。
最後になりましたが、ご多用中にもかかわらず学校訪問を実施していただきました菊池教育事務所の皆様、合志市教育委員会の皆様には心より感謝申し上げます。 (文責 高田)
西合志南小学校 初めてのタブレットPC
9月2日、1年生がタブレットPCの取り扱い方や操作方法を学びました。
何事も初めが重要です。ICT支援員(パソコンなどの操作に詳しい方)をお招きし、電源の入れ方、パスワードの入力の仕方、キーボードからディスプレイを外す方法、写真の撮り方などを学びました。子供たちはみんな集中して話を聞き、タブレットPCを慎重に扱っていました。
ところで、タブレットPCやスマホなどの情報機器はとても便利な道具です。しかし、様々なトラブルの原因となることがあります。時には子供たちが犯罪に巻き込まれることもあります。ご家庭で、情報機器を子供さんに操作させる前には、年齢制限のアプリのインストールや防犯対策、使用時間の約束などを子供さんと一緒に話し合って決めてください。初めが重要です。
合志楓の森小学校 PTAの皆様と児童のランチミーティング
先日、校長と各委員会の委員長とのランチミーティングを行いました。
今回は、PTA役員の皆様にもご参加いただきました。
今回のランチミーティングは「児童が、PTAの皆様とコラボして行いたいことをプレゼンテーションすること」が目的です。
1日目、7月16日の参加者は、
〇PTA(PTA会長 川村様、PTA副会長 佐藤様、PTA書記 村上様)
〇児童(企画委員長 田中美波さん、生活委員長 德満璃音さん、図書委員長 吉田ももさん、環境ボランティア委員長 日渡章人さん、給食委員長 中村亜子さん)
〇学校(校長)です。
ちなみに給食は、ふるさとくまさんデーで天草地区の料理(牛乳、たこめし、あおさのみそしる、きびなごのサクサク揚げ、キュウリのおかかあえ)でした。
子どもたちは、ロイロノートに「①これまでの委員会での取組ついて、②今後の予定について、③PTAとコラボしたい企画について」をまとめて発表しました。緊張しながらも堂々と発表することができました。
2日目、7月18日の参加者は、
〇PTA(PTA会長 川村様、PTA副会長 佐藤様、PTA書記 串間様)
〇児童(人権委員長 片山凜飛さん、保健委員長 艶島隼さん、体育委員長 古閑廉志朗さん、学習・掲示委員長 北野友理さん、放送委員長 村山杏さん)
〇学校(校長)です。
ちなみに給食は、(牛乳、夏野菜カレー、海藻サラダ、いちごミルクプリン)でした。
今回もPTAの皆様への要望を伝えることができました。PTAの役員の皆様は、質問をされたり、メモをとられたりされていました。子どもたちの要望が実現しそうです。
(校長 佐藤 政臣)
学校における教育の情報化の実態等調査結果 主要項目についての経年変化
【合志市】の詳細な情報は基礎自治体教育ICT指数サーチ(岐阜聖徳学園大学 芳賀研究室提供)へ