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【ICTでつながる学び】「より高きを目指して」ICTで広がる学びの未来…常葉大学附属橘高等学校
静岡県静岡市にある私立中高一貫校の常葉大学附属橘高等学校(以下、常葉大橘)。硬式野球部や女子サッカー部、吹奏楽部などの強豪校としても知られ、文武両道の気風が根付いている。建学の精神に「より高きを目指して ~Learning for Life~」を掲げ、学力を伸ばし、人間性を高める教育を行っている。  本シリーズ企画では、各地で人気を集める私立校における先進的なICT教育の取組みを紹介する。今回は、知識と考える力を養い、規律ある生活で徳を育み、健康な体を鍛え、思いやりや豊かな感性を育てることで、心身ともに調和した人間形成を目指す「知徳体情操」に優れた人材の育成を行っている常葉大橘を取材し、そこで活用されるICTの役割について、先生や生徒の皆さんに話を聞いた。 多彩な学科・コースで広がる学びの選択肢  常葉大橘は、「知徳体情操に優れ品格ある人材の育成」「学力を伸ばす」「人間性を高める」ことを教育目的とし、「伸ばす教育」を実践している。高校には英数科、普通科の中に総合進学コース、総合芸術コース吹奏楽専攻、総合芸術コース美術専攻が設置され、生徒たちはそれぞれの興味関心に沿って学んでいる。  2017年4月に現在の校名に変更し、常葉大学の附属校になったことで大学との連携を一層深化。常葉大学・短期大学部への進学者数は県内ナンバーワンとなり、2024年度の卒業生では同大学・短期大学部への進学者が217名と圧倒的多数を誇る。  同校は昨今、SDGs・地域協働・ICT教育の3分野で新しい取組みを進めている。まずSDGsでは、静岡市宣言団体認定を取得し「身近なSDGs」「SDGs×地域」をテーマに部活動や探究活動を展開。静岡市の協力を得て、企業と連携した課題解決型ワークショップを実施している。地域協働では、文部科学省の「アソシエイト校」に認定され、校外で学習や地域課題解決に積極的に取り組んでいる。英数科の探究活動「タチバナクエスト」では、地域施設や企業と協働し、調査・意見交換・プレゼンテーションを通じて、探究心を育んでいる。  さらにICT教育は、同校の特色ともいえる重点分野であり、学びの質を高めるための取組みとして強化している。 学校生活を通してICTをフル活用、教育の柱「ClassPad.net」  常葉大橘は2017年の新校舎完成を機に、先進的なICT教育環境を整備した。2018年には全教室にWi-Fi環境を整え、生徒たちはiPadを授業だけでなく、学校生活や行事、家庭学習でも活用している。  教育クラウドサービスを活用し、日々の学習記録を作成している。総合的な学習とも連携し、課題解決に向けた取組みや部活動の記録をポートフォリオとして残すことで、志望理由書や面接試験にも役立てている。さらに、プロ講師の授業動画を視聴できる学習サービスも導入しており、中学校からの苦手克服や部活動との両立を目指す生徒に好評だという。加えて、到達レベルに応じたシラバスを配布するなど、生徒の学習をきめ細かくサポートしている。  もうひとつ、同校のICT教育に欠かせない存在になっているのが、カシオ計算機のオールインワンICT学習アプリ「ClassPad.net」だ。ClassPad.netは、授業に必要な機能がすべて入ったICT学習アプリ。カシオの電子辞書「EX-word」をベースにした豊富な辞書機能、ふせんや画像、リンクなどのコンテンツが貼り付けられるデジタルノート機能、課題の送受信や生徒の回答一覧表示といったオンライン・双方向授業に役立つ授業支援機能、カシオの関数電卓のノウハウを詰め込んだ高度な数学ツールなど、多岐にわたる。  常葉大橘では、英語や数学をはじめ、理科、社会、美術、総合学習など幅広い学習においてClassPad.netを活用している。 「考える力」を育成する授業でより深い学びを  今回は実際に、ClassPad.netを活用した日本史探究の授業を見学した。小澤祐太先生による高校2年生の授業では、平安時代末期について学習しており、平氏政権の短命を踏まえて「源平合戦に勝利した源頼朝の立場だとして、次の政権を樹立するにあたりどのような政治を展開していくか」を考えていた。  小澤先生は、「新政権が朝廷や武家との関係をどう築いていくのかについて、調べるのではなく、これまで資料で読み取ったことや授業で学んだことを通して、自らの頭で考える力を培っていきたいと考えました。そこで、生徒自身が考えた内容をClassPad.netで共有して、他の人がどのような意見をもっているのかを見て、さらに自分の考えを広げていく授業にしました」と授業設計の意図を語る。  授業では、ClassPad.netを通じて事前に提出された解答を全員で共有し、小澤先生が「みんなの回答が見られるようになっているので自由に見てください。特にゴールドのマークやチェックを付けたものは、良い意見が書いてあったのでそれを中心に」と呼びかけた。生徒は各々、クラスメイトの回答をチェックしながら、自分の考えにはなかった「人の意見」に触れ、それらを抽出してプリントに記入していく。  「授業では考える力を伸ばしていくことを大切にしています。実際にこの後、頼朝がどのような政治をしていくかを学習していきますが、今の時点でどのように予測するか、そしてその理由を書けるかどうかが大事だと考えています」と小澤先生は説明した。  さらに授業では、小澤先生がClassPad.netを用いて、生徒による「面白い意見」をピックアップして紹介。それを踏まえて、その後、源頼朝が新政権を進めるにあたり朝廷・貴族・寺院とどのような関係を築いていくべきか、クラス内で議論し、検討していった。 AI時代に求められる教員の役割  授業を終えた小澤先生に、改めてICTを活用した教育について話を聞いた。昨今台頭するAIについては、「最近は、レポート作成にAIを取り入れることが、生徒の間で身近な選択肢になってきていると感じています。それによって自分の頭で考える力が減退しているのが弊害のひとつであるという見方もありますが、一方で、うまく使いこなすことで質の高いレポートを作成することが可能になります」と言う。  「レポートをAIに任せれば、インターネット上で集めた情報で素晴らしい文章ができあがりますが、生徒はそれを書き写すだけでは意味がありません。教員は、その内容を生徒にいかに落とし込み、消化させていくかが重要になってくると考えています。一方で、生徒自身も単に書き写すだけでなく、自分の中で内容を消化してわかりやすくアピールする、伝える能力が求められるようになってきています」と分析する。  「教科書や授業の内容をもとに出した課題を、AIで調べさせたために、ポイントがずれたレポートを提出する生徒もいます。ですので、生徒には『まずは教科書を見て、目的の内容を探すように』と伝えています」と小澤先生。先ほど見学した小澤先生の授業は、背景に生徒の「考える力」を育てるという明確な狙いが組み込まれていた。AI時代に突入し、それを踏まえた対応と指導が求められていることがうかがえる。 きめ細かな指導を支えるClassPad.net  こうした情勢を踏まえると、生徒ひとりひとりへのきめ細かな指導を効率的に行うことが今後より重要になってくるが、そうしたニーズにClassPad.netがうまく合致しているようだ。小澤先生にClassPad.netについて聞いてみると、「ふせん機能や提出機能が非常に便利」と高く評価。「ふせんを個別に送ることができるので、個別の課題を出しやすくなりました。ジグソー法(※編集部注:テーマや課題を役割分担して学習し、お互いに教えあう共同学習手法)を行う際にも非常に便利です」と述べる。  生徒の個別対応については、新しく備わった授業コードやURLを個別に案内して生徒に授業に参加してもらう機能も好評だ。これにより、生徒個別の授業登録の作業が大幅に省力化できたうえ、「特定の生徒が個別に入れるシステムができ、自由度が増しました。たとえば1年を通して行わない、少人数の総合型の授業であっても、このシステムを活用すれば簡単に設定・実施できます」と小澤先生は語っている。  一方、提出機能については、たとえば地理情報システムをスクリーンショットで撮って、その画像上にテキストを入力して、課題として提出させる際、「生徒はClassPad.net上で文字を入力してそのまま提出できるので簡単です。教員にとっても授業の幅が広がり、提出物の管理がしやすくなりました」「添削する際も、見づらいところなどを簡単に拡大できて便利です」と言う。 ClassPad.netを使って課題を提出させる機会も多いようだが、そうした多人数・多回数の処理であってもスムーズに動き、ログインや動作などもストレスなく使えていると評価した。同校ではClassPad.netにより、授業の幅が広がり、運営の効率化が進んでいるようだ。  今後はどのように使っていきたいかを小澤先生に聞いてみると、「長期的なレポート課題に取り組みたいです。自由研究や論文作成などを双方向のやり取りで指導できれば良いですね。労力も時間もかかると思いますが、そうした長期スパンの課題にじっくりと取り組んでいきたいです」と語った。ClassPad.netが叶える双方向のきめ細かな指導により、こうした授業も近いうちに実現することだろう。 写真やイラストで理解が深まる、学習習慣を変えたICT活用  生徒たちも、1人1台端末や全教室Wi-Fi、ClassPad.netなどのICT活用により、のびのびと学習に取り組みながら、ICTの利便性を感じているようだ。高校2年生の勝田花菜さんは、「スライドを使う先生が多く、説明を聞きながら写真やグラフなどを見ることができるので、わかりやすいです。文字だけで説明されるよりも、カラフルな写真やイラスト、図がたくさんあるほうが覚えやすいと思います。  家にも端末を持ち帰って勉強でき、学校で連絡事項やテスト範囲など聞き忘れたことがあっても、家で簡単に確認できるのが便利です。ClassPad.netは写真を撮って課題を提出できるので簡単ですし、紙のワークブックだと先生に提出している期間は勉強できないですが、端末ならいつでも自分の手元にあるので見ることができます」と積極的に活用しているようすを語ってくれた。  ClassPad.netのお気に入り機能は「ふせん機能です。グループワークをする際にふせんを貼ることで自分の意見も伝えやすいですし、周りの意見も見やすくて便利です」と語った。  将来の夢は「心理カウンセラーになること」だと言い、「高校で学んだデジタルスキルを生かして、患者さんのデータ管理などに役立てていきたい」と意気込んだ。  同じく高校2年生の数野なみさんは、授業におけるデジタル活用について、「席が遠くても先生がズームしてくれるので見やすいですし、文字も読みやすくて書き取りがしやすいです。それに、わからない英単語があると以前はわからないままにしていたのですが、ICTを活用するようになってからはすぐに自分で調べるようになりました。ClassPad.netは、自分のタイミングで課題を提出できる点がとても良いと思います。課題の提出日に家に忘れてしまうということがなくなり、とても便利です」と勉強に向き合う姿勢が変化したことを教えてくれた。  将来の夢は「高校で培ったICTスキルを使って、わかりやすい授業ができる小学校の先生になりたい」と目を輝かせた。 ClassPad.netが実現する個別最適な指導、生徒に寄り添う学びサポート  AIがますます進化する中、AIを教育現場でまったく活用しないというのは現実的ではないだろう。これからは、AIとICT技術をうまく組み合わせながら、生徒ひとりひとりの学力を定着させ、思考力・表現力・コミュニケーション力を磨いていくことが求められる。ClassPad.netはその実現を支援するツールのひとつ。常葉大橘の事例を参考に、ClassPad.netを活用することで生徒ひとりひとりにきめ細やかで効率的な指導の実現につなげてほしい。

最先端技術で体育授業 ICT、AIで動きやフォーム適切に 指導者不足対応へ
ICT(情報通信技術)を活用した最先端の体育の指導方法について、東京学芸大学の鈴木直樹准教授を中心としたチームが県内の高校を舞台に研究を進めている。ドローンで撮影した映像に基づいてAI(人工知能)と対話しながらチームプレーを改善したり、身体センサーを駆使してゴルフのスイングを分析したりする。指導者不足を補う取り組みとして注目されそうだ。(狩山晴帆) 9月下旬、県立静岡西高校の体育館で、1機のドローンが飛んでいた。約7メートルの高さから撮影していたのは、フライングディスクをパスしながら相手陣地に攻め込むチーム競技「アルティメット」をする生徒たちの動きだ。生徒の位置情報を瞬時に捉えて追跡する技術「トラッキング(追尾)」で動きを可視化。試合後、生徒たちはパソコンの画像を確認して「メンバーの距離が近すぎた」と反省し、AIと対話しながら「コートを広く使う戦略」を模索していた。 この授業は、鈴木准教授らの研究チームが協力したもので、同校スポーツコースに通う3年生19人が受講。この日は、ゴルフの授業も行われた。  生徒たちは、頭と手首、足首、腰の計6か所にセンサーを着用し、スマートフォンで自分のスイングを撮影。その後、アプリで自分のスイングを再現するアバターと、プロ選手のフォームとの違いを全方向から比較しながら改善を図っていた。  授業を受けた生徒は「ICTを使うことで自分がどういう動きをしているのかが分かりやすく、動作を改善しやすい。本当のスポーツの楽しさに触れられている」と笑顔を見せた。授業を行った教諭も「レベルの高い体育の授業になった」と振り返った。  鈴木准教授によると、体育は国語や算数、理科など他の教科と異なり、一人ひとりの体や個性に合った指導をする必要がある。限られた授業時間で1人の教員が適切な個別指導をするのは困難だが、ドローンやセンサー、アプリなどのICTを取り入れることで、指導者不足を補うことが可能になるという。  実際に、同大の学生がインターネット上の仮想空間「メタバース」で指導者がいない高校の卓球部を指導したり、静岡西高校と特別支援学校でダンスの合同授業を行ったりしたという事例もある。

清水不二見小学校 Welcome to Japan.(6年生)
6年生の外国語ではunit2「Welcome to Japan」の学習をしています。 大きな目標としては、英語を使って日本の行事等を紹介することができる。」です。 これまでにいろいろな学習や経験で、日本の行事や特産品や名物を知っています。それをクロムブックを使って調べたり、確認したりしながら英語で伝えようとがんばっていました。

伝馬町小学校 5年 すんぷタイム
5年生はお祭りをテーマに学習を進めています。 静岡祭り、清水祭りなど、地域のお祭りについて調べ、スライドにまとめています。お祭りの歴史や由来など、はじめて知ることが多くあるようです!

伝馬町小学校 5年 天気の変化(理科)
5年生が雲について学習していました。 「積乱雲って入道雲のことか。」 「入道雲の方が聞いたことあるよ。」 みんな夢中になって調べていました。

端末整備状況

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