GIGAスクール構想等に関する【松本市】の情報・ニュース・公告等があれば是非こちらからご連絡ください。
清水中学校 「子どもの自己決定を促す授業づくり」に向けて
清水中学校では、全校研究テーマ「子どもの自己決定を促す授業づくり」の具現に向け、毎月、職員研修が行われています。6月16日には、自己課題の解決に向けて取り組んだ4月から6月の授業実践について、対話をとおしてふり返る研修を行いました。
生徒が考えたくなる学習問題の設定を自己課題に据えている先生は、「どのような学習問題を設定するかとともに、生徒自身が意識的に見方・考え方を働かせられるような授業づくりを進めることの大切さに気づいた」と語っていました。別の先生は、「これからの社会では、自分の考えを表現することがより一層求められている。『あなたは〇〇についてどのように考えますか』という問いに答えることができる資質・能力を育成するには、年間を見通した単元設計が大事だ」と授業改善・充実への思いを新たにしていました。
今回の研修を取材して感じたことは、子どもの学びと教師の研修は相似形であるということです。思考ツールによって整理された各自の考えはリアルタイムに共有され、他者参照をしながら自分の考えを随時、更新していくことができる研修でした。未来社会を切り拓く生徒には、多様な他者との対話をとおして、新たな価値を創造していく資質・能力が求められています。この資質・能力を育成できるような授業を実践する先生自身が、新しい学び方のよさを体感している姿が印象的でした。
朗らかな雰囲気で語り合った今回の研修を機に、先生方の創意工夫によって授業改善・充実がさらに進んでいきます。
新たな学びのサイト「シンマイEGG」 活用する長野県の子どもたちに取材してみると…
身近な地域の話題から国内外の重大ニュースまで、新聞は児童生徒が現代社会の課題に幅広く触れ、学ぶ教材になる。学校でタブレット端末利用が浸透する中、新聞社の学習支援サイトはその可能性をさらに広げている。信濃毎日新聞社が今春から本格展開する学習支援サイト「シンマイEGG(エッグ)」を活用する動きやその使い方を紹介する。
夏の参院選で高校3年生の投票率を高めたい―。松本県ケ丘高校(松本市)の3年生有志は生徒主導の主権者教育に取り組んでいる。4月下旬、図書室に集まった生徒たちは昨年秋の衆院選で各党が掲げた公約を見ながら、少子高齢化や外交、選択的夫婦別姓などについてタブレット端末で調べた。シンマイEGGの記事データベースを使い「トランプ関税」などと検索した人も。藤松花乃明(かのあ)さん(18)は「活発な意見交換ができてよかった」と話す。
古田比呂さん(17)は12月生まれ。この夏は選挙権がなく「本当に悔しい」としながらも「高校生と政治の距離を縮めたい」と意気込む。生徒たちは5月のロングホームルームで身近な校則を考える実習を行い、自分の意見を持つことの大切さを訴えた。
同校は昨年秋の衆院選で模擬投票を実施。染野雄太郎教諭(32)によると新聞で各党の主張を比べたり、地元候補を調べたりした。染野教諭は「今後も新聞で社会のことを学んでほしい」と期待する。
信濃毎日新聞の過去約30年分の記事を網羅するデータベースは、シンマイEGGの重要なコンテンツの一つだ。「ロイロノート・スクール」などの汎用的(はんようてき)な授業支援アプリと組み合わせ、出力した記事をオンライン上で簡易スクラップし、感想を書き込んで提出するといった使い方もできる。
日本新聞協会NIE委員会が2020年に公表した調査結果によると、NIE(新聞を活用した学習)を日常的に(週1回以上)実践する学校は「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の平均正答率が全国水準より高いという傾向が確認できた。例えば国語は小学校で4・8ポイント、中学校で3・6ポイント高かった。活動別では「新聞スクラップとコメントの記述」を行っている学校は高い傾向だった。
データベースは教員の授業準備にも役立つ。飯山市城南中学校の安川輝塁(てるたか)教諭(34)は昨年秋、地方自治体の財政を取り上げた。市町村の人口が減り、財政が厳しくなるイメージを生徒と共有しようと記事を探し、上水内郡小川村長選(2022年)に向けて村の財政状況を検証する記事を授業で示した。安川教諭は「紙の新聞だと欲しいときに欲しい記事を探すのは難しい。今後は生徒自身がデータベースを活用できるように促したい」と話している。
シンマイEGGの利用には学校からの申し込みが必要。学習シートなど一部コンテンツ、機能は無料、申し込みなしで利用できる。詳細は特設サイト=QRコード、問い合わせはシンマイEGG事務局(電話026・236・3215)へ。
GIGA端末の共同調達に係る各種計画書
奈川小中学校 中学校2年生の国語では大野川中、安曇中とオンラインで結び、平家物語の学習を行いました。
三校で読む箇所を分担し、内容や伝えたいことを考慮しながら読み方を工夫しました。感じたことをクラウドで共有したり、意見交換をしたりしながら、作品を味わいました。
より学びを深めたいとの思いから、26日には三校が集まり対面での授業を行う予定です。
【探究】日本動物学会中部支部大会 最優秀口頭発表賞受賞!
日本動物学会中部支部大会が12月8日(日)に開催され、探究科2年の廣瀬さんが「高山におけるヒメバチ科の吸蜜性について」というテーマで発表。高校生部門の最優秀口頭発表賞を受賞しました。
発表内容は、一般に成虫は吸蜜行動をしないといわれているハナバチが高山において初夏(7月)には吸蜜行動を高頻度で行っていること、8月に入ると吸蜜行動から性行動(雌の探索行動)に移行すること、蜜源はハクサンボウフウに依存していることをなどを明らかにしたものです。ハナバチの行動とハクサンボウフウの花期が共進化している可能性を示唆する内容です。
発表態度はもちろん質疑応答も立派なもので、大学関係者からの専門的な質問にもよどまず答えていました。例えば、ハクサンボウフウにはハナバチ以外にも昆虫等が訪花するだろうがハナバチの頻度は?との質問に対して、「1番はハエの仲間、2番がハナバチ、3番はハバチそして4番は・・・」という発表の背後にある深い探究結果を踏まえた答えを返していました。
全発表者が福井県福井大学の会場に集まる中、一人だけオンライン発表でしたが堂々とした発表でした。
なお、この研究はAOKI財団のご支援を受けて実施しました。ご理解とご支援賜り誠にありがとうございました。
学校における教育の情報化の実態等調査結果 主要項目についての経年変化
【松本市】の詳細な情報は基礎自治体教育ICT指数サーチ(岐阜聖徳学園大学 芳賀研究室提供)へ