学習者プライバシー宣言書

「学習者プライバシー宣言書」 Ver1.0 2021年3月5日

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2021年3月5日

学習者プライバシー宣言書 Ver1.0

 本宣言書は、学習サービスプロバイダーが学習者に提供するサービス(以下「学習サービス」といいます)に関して取得した個人情報等のプライバシーを保護することを宣言するものです。学習サービスプロバイダーは、学習者の情報の効果的な利活用をサポートし、学習者のプライバシーと情報セキュリティを保護する責任を負います。

 私たちは、以下の項目に従い、サービスプロバイダーとして学習サービスに関して私たちに適用されるすべての法律を遵守し、学習者の個人情報を適切に利用し、管理することを誓います。

(1)個人情報の定義 

 個人情報とは、学習者およびその保護者(以下「学習者等」といいます)に関する情報であって、氏名、性別、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス等により、特定の学習者等を識別することができるものをいいます。

(2)個人情報の取得

 個人情報を取得するときは、適正かつ公正な手段により行い、利用目的をあらかじめ公表するか、または取得後速やかに学習者等に通知もしくは公表いたします。

(3)個人情報の利用

 利用目的の達成に必要な範囲内で、適正に学習者等の個人情報を取り扱います。
 利用目的のために必要な場合を除き、個人プロファイルを作成しません。

(4)利用目的

 学習サービスプロバイダーが取得した個人情報は、当該学習サービスのためのみに利用するものとする。学習者等への当該学習サービスに関わらないターゲティング広告の目的には利用しません。利用目的の詳細は、学習サービスプロバイダーのプライバシーポリシーに明記します。

(5)個人情報の第三者への提供

 事前に学習者等から同意を頂いている場合、法令等により提供が認められている場合を除き、学習者等の個人情報を第三者に提供しません。たとえば、学習者等への当該学習サービスに関わらないターゲティング広告の目的で個人情報を第三者へ提供しません。

(6)不適切なポリシー等の変更禁止

 教育機関または学習者等に対する明確な通知、あるいは公表なしに、学習者等のプライバシーポリシーの実質的な変更を行いません。個人情報保護法その他の法令に反するような変更は行いません。

(7)個人情報の保持期間

 学習サービスプロバイダーは、学習サービスの提供期間(利用者と合意した期間)が満了したときは、個人情報を廃棄・削除します。

(8)個人情報の取扱いについての情報開示

 収集する学習者等の個人情報の種類や、個人情報の利用目的、第三者提供、共同利用については、教育機関、学習者等が容易に理解できる表現にて、利用規約または学習者サービスプロバイダーのプライバシーポリシーで明確に示します。

(9)利用者による個人情報の開示等の請求

 個人情報を提供した教育機関または学習者等から、学習者サービスプロバイダーが保有する個人情報の開示・訂正・追加・削除および利用停止の要求があったときは法令に従い、速やかに対応いたします。

(10)個人情報の適正管理

 学習者等の個人情報は、細心の注意のもと、厳重に管理し、不正アクセス又は個人情報の紛失、破壊、改ざん、漏洩、盗難等のリスクに対し、適切な安全対策を講じます。また、個人情報を正確かつ最新の状態で管理します。

(11)委託

 学習サービスの提供について、その業務の全部又は一部を第三者に委託し、委託先に対して必要な範囲で学習者等の個人情報を提供する場合があります。この場合には、当該委託先との間で個人情報保護の契約を締結し、学習サービスプロバイダーと同等の義務を課し、個人情報保護法等を遵守するよう適切な監督を行います。

(12)合併/事業譲渡 

 学習サービスプロバイダーの学習サービス事業が、合併、事業譲渡その他の事由により承継されたことに伴って、承継後の事業者が個人情報を取得した場合には、それまでに収集された個人情報については承継後の事業者は同様の義務を負い、あらかじめ学習者等の同意を得ないで、承継前における個人情報の利用目的の達成に必要な範囲を超えて、個人情報を取り扱いません。

(13)匿名加工情報の取り扱い

 学習サービスプロバイダーは、 同意を得ない場合、匿名加工情報とせずに第三者へ提供しません。学習サービスの利用状況の分析等のため、匿名加工情報を作成する場合は、個人情報保護法等の法令に従い、個人情報を特定の個人を識別できないように加工して、「個人に関わる情報項目」「提供方法」を公表します。


ノート:

・本宣言書は、学習サービスプロバイダーが遵守すべき最低限のことがらを宣言するものであって、各学習サービスプロバイダーは、個別にプライバシーポリシー等を定めて個人情報の保護に努めます。

・この宣言は、今後更新される既存の契約において、新しい契約およびプライバシーポリシーに適用されることを目的としています。

・この宣言は、2021年3月5日から有効となります。

定義:

「学習サービスプロバイダー」:
 次のような企業、組織を指します。

(1)学習者の学習、または教員の指導を支援することを目的として、学習サービスを教育機関および家庭に提供する企業、組織。

(2)学習者の個人情報をデジタル/電子形式で収集、維持、または使用する企業、組織。なお、「学習サービスプロバイダー」には、学習者ではない一般向けのソフトウェア、アプリケーション、サービス、またはWebサイトを提供する企業、組織を含みます。

「学習者」:
 児童生徒および学生。

「保護者」:
 法定代理人等、児童生徒、学生の保護を行う義務がある者をいいます。

「教育機関」:
 教育委員会/学校、大学またはその教職員。

「学校教育上の目的」:
 教育機関において行われる指導および教育活動の管理または改善。
 教育委員会/学校での使用を目的とした製品/サービスの機能改善、および製品/サービスを用いた指導、教育活動の改善を含みます。

「学習サービスプロバイダーのプライバシーポリシー」:
 学習サービスプロバイダーのサービスを利用するすべての学習者が確認できるように、学習サービスプロバイダーが提供するプライバシーポリシー。

「個人プロファイル」:
 学習サービスプロバイダーが収集した学習者の属性や履歴等の情報から、学習者個人の行動や特性などを推定したデータ

「ターゲティング広告」:
 学習サービスプロバイダーが収集した学習者の属性や履歴等の情報から、個々の学習者の興味関心に関連した広告配信を行う手法。


 Q&A

【宣言書】
 学習者プライバシー宣言書とは何ですか?
【申請資格】
 私の会社は宣言をする資格がありますか?
 国内に拠点を置いていない場合はどうなりますか?
 当社のサービスは一般の利用者向けに設計されているが、学習者にも使用されている場合はどうなりますか?
【執行】
 宣言は法的強制力がありますか?
 学習者プライバシー宣言のWebサイトを運営しているのは誰ですか?
 企業が宣言者のリストから削除されることはありますか?
 宣言会社のプライバシーポリシーについて質問がある場合はどうなりますか(質問できますか)。
 宣言会社が学習者プライバシー宣言に遵守していないと思われる場合はどうすればよいですか?
 宣言するということは、企業が他のすべての個人情報保護に関する法令を遵守していることを意味しますか?
【宣言の要件】
 企業が宣言を行うためにプライバシーポリシーが必要ですか?
 宣言をするために、会社はロゴを提供する必要がありますか?
 他の要件は何ですか?

【宣言書】

学習者プライバシー宣言書とは何ですか?

 EdTech製品を安心・安全に使ってもらうため、提供企業が教育委員会/学校/大学/保護者に向けて、児童生徒/学生の個人情報についての正しい取扱いを宣言する宣言書です。

【申請資格】

私の会社は宣言をする資格がありますか?

 学習者プライバシー宣言は「学習サービスプロバイダー」に適用されます。従って、貴社が(1)営利企業(政府機関や個人ではない)でなければならないこと、(2)教育委員会、学校および家庭向けに設計されたオンラインまたはモバイルのアプリケーションまたはサービスを提供するものであること、(3)これらが教職員の指示で使用されること等が必要となります。
 学習者等の個人情報を教育機関から受け取るか、学習者等から直接受け取るかを問いません。ただし、この宣言は、単にソフトウェアを学校に販売するだけで、学習者等の個人情報を取得しない企業には適用されません。

国内に拠点を置いていない場合はどうなりますか?

 貴社が国内の学習者等から個人情報を収集または管理している場合にその事業運営に関する国内の法律が適用の対象となり、宣言を行う資格があります。

当社のサービスは一般の利用者向けに設計されているが、学習者にも使用されている場合はどうなりますか?

 たとえば、一般の利用者向けに設計されたオンラインプラットフォームやゲームを提供している場合でも、教師によって、または教師の指示で教室において、宿題としてまたは課外活動のために使用されることがあります。この場合にも、宣言書の全項目を満たしている限り、宣言を行う資格があります。

【執行】

宣言は法的強制力がありますか?

 個人情報取扱事業者は、宣言を行うかどうかにかかわらず、個人情報保護法による法的規制を受けますので、この宣言の内容にも拘束されます。

学習者プライバシー宣言のWebサイトを運営しているのは誰ですか?

 宣言書のWebサイトは、GIGA HUB Webの中のページとしてICT Connect21 GIGAスクール構想推進委員会によって運営、管理されています。

企業が宣言者のリストから削除されることはありますか?

 宣言書作成サブ部会において、宣言書の全項目を遵守していないと判断した場合、もしくは倒産、合併、買収された場合、その企業は宣言者のリストから削除される可能性があります。

宣言会社のプライバシーポリシーについて質問がある場合はどうなりますか(質問できますか)。

 宣言会社のプライバシーポリシーについて質問がある場合は、その会社、もしくは学校にご連絡下さい。宣言書作成サブ部会では、宣言会社のプライバシーポリシーに関するご質問は、お受けできません。

宣言会社が学習者プライバシー宣言に遵守していないと思われる場合はどうすればよいですか?

 宣言書作成サブ部会にご連絡下さい。サブ部会内で遵守しているかの判断を行い、遵守していない場合にはその企業に遵守するよう要請、または宣言企業のリストから削除します。

宣言するということは、企業が他のすべての個人情報保護に関する法令を遵守していることを意味しますか?

 宣言の範囲は宣言項目に限定されていますが、宣言は、学習サービスプロバイダーが遵守すべき最低限のことがらを宣言するものであって、各学習サービスプロバイダーは、個人情報保護法等の法令に従い、個別にプライバシーポリシー等を定めて個人情報の保護に努めます。

【宣言の要件】

企業が宣言を行うためにプライバシーポリシーが必要ですか?

 はい。宣言にあたり、宣言会社が理解しやすい方法で、教員、児童生徒、保護者にプライバシーポリシーを「明確に開示」することを要求しています。通常、これを行う最も簡単な方法は、Webサイトに公開することです。ただし、一部の企業は、教育プラットフォーム(製品またはサービス)自体、または学校との契約内でプライバシーポリシーを開示することを選択しており、この場合、宣言にあたりプライバシーポリシーをご提供頂ければ問題ありません。

宣言をするために、会社はロゴを提供する必要がありますか?

 はい。宣言にあたり、会社のロゴのコピーをご提供ください。宣言サイトにロゴとURLを追加することで、宣言の全文に対する宣言を表します。

他の要件は何ですか?

 学習者プライバシー宣言は公約であるため、企業のプライバシーポリシーがこの宣言の内容と明らかな矛盾することは認められません。もし矛盾がある場合、Webサイトに掲載する前に矛盾の解消を求めるか、Webサイトへの掲載を中止する可能性があります。