「誰一人取り残さない個別最適化された学び」を目標としているGIGAスクール構想においては、クラウド上には、児童・生徒の学習記録や生活記録データが蓄積されることが前提になっています。収集したデータを、教育員会、学校、各教員が同時に見える化され、リアルタイムに分析することできるようになり、児童・生徒のつまづきや苦手な科目を把握することができるようになります。
初歩的な活用としては、授業ごとの児童・生徒の活動をノートアプリに記録しておき、次回の振り返りの時に、立ち返って読ませることで、活動データを使用した授業になっています。これを応用すれば、特定の単元に戻った際に、児童・生徒に当該の学習データを検索させて、過去の自分の考え方を思い出してもらう活動、自分自身のつまづきや間違い、悩みを振り返ることを日常化することからスタートするのが良いかと思います。
また、教育ビッグデータの活用の方針策定については、外部有識者に対して「自市町村ではこういう教育上の課題があり、こういう形で解決したい」という目標を相談し、その手段として集まったデータをどう活用するか考えるほうが効率的に活用が進むと思いますので、併せてご検討ください。