【Q】GIGAスクールに基づいて導入する端末を学校に納入するにあたって業者に設定作業を含めたキッティング作業を依頼予定だが、留意すべき点を教えてください。

GIGAスクールにおいては、従来と異なりクラウドからの設定を中心としたキッティングに方式が変わっています。従来の方式とは異なるノウハウが必要となってくるため、OSベンダーや端末ベンダーと十分な連携がとれ、不測の際にも必要な対応がとれる事業者による作業が望ましいです。

その上で、以下の点にもご留意ください。

  • キッティング作業の作業範囲をご確認ください。インストールしたいアプリがすべてインストールされるか、指定したラベルを貼ってもらえるか、保護フィルムやカバー・キーボードの取り付けまで行ってもらえるかなどをご確認ください。
  • キッティングの方式として様々な手法がとれるため、ベンダーによって工数、対応期間に大きな差が出てくる可能性がある。そのため如何にシステマチックかつ短期的に作業が行えるか、複数社の手法を比較して最もベストな方法をとるベンダーを選定するかがポイントとなる。
  • 初期キッティングパターンを学年によってどこまで持つのか、1パターンでやるとしたら本当に最低限のものとしておき、MDMなどで教育委員会や現場判断である程度変えられる設定にするのか、など初期設定だけでなく導入後の設定変更を柔軟に行える体制も導入時に同時に規定することはマストである。また、こうしたスキル継承をベンダー→自治体や教職員に行ってくれるかどうかも評価点に入れたい。
  • 端末ベンダーによっては、端末製造の際に、キッティングまで製造工場で実施できる場合もあります。納期の短縮や、習熟した作業者によるトラブルの防止が期待できるため、サービスの検討をお勧めします。