【日本学術会議】提言「教育のデジタル化を踏まえた学習データの利活用に関する提言-エビデンスに基づく教育に向けて-」

現在、教育機関においてはGIGAスクール構想の推進や新型コロナウイルス対策でのオンライン授業の実施など、「教育のデジタル化」が行われている。これによって、各教育機関や民間企業には、デジタル教材の閲覧履歴やオンライン試験の答案など大量の学習データが蓄積されているが、これを教育改善のために利活用することはあまり実施されていない。

例えば、成績や質問紙調査などの従来のデータだけでなく、ICT利用によって記録される教育・学習のプロセスデータと統合し、解析することで、いつどの問題で分からなくなったか、どのように概念を理解できるようになったか等がきめ細かく把握できるようになる。さらに、国全体で、個人情報保護に配慮して適切に処理して、学習データを共有することによって、児童・生徒・学生(以下、学習者)の多面的なデータの分析による研究が促進され、エビデンスに基づく教育が実現できる。

そこで、本提言は心理学・教育学、情報学の立場から、学習データの種類やその利活用の必要性について論じ、学習データを利活用するための制度設計や支援体制、基盤情報システム等のあり方について提言する。

詳細は下記Webサイトをご覧ください。
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/kohyo-24-t299-1-abstract.html