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ロボット競技の実施も。城南学園小学校の「学びに向かう」独自の教育プログラムに迫る
特色ある教育に取り組む“注目の学校”を紹介するこの企画。本記事では、大阪府大阪市にある私立・共学の小学校「城南学園小学校」を紹介します。
昭和25年に創立した同校は、進学校として確かな学力をつけることはもちろん、将来に役立つ人間性を磨く教育にも力を入れています。ICT教育を積極的に取り入れて学習をサポートしているほか、グローバル意識を育てる取り組みや充実した進路指導、リーダーシップ・フォロワーシップが育つカリキュラムなども魅力です。
今回は、そんな城南学園小学校の教育方針や取り組みについて、総務部長の荒濵(あらはま)先生にお話を伺いました。
この記事の目次
学びに向かう力が育つ。城南学園小学校の教育目標
3つのスローガンを基に「チーム城南」で学習環境を整える
城南学園小学校の先進的な探究学習とは
最新鋭のICT教育を導入。社会で活躍するためのスキルをいち早く学ぶ
留学生との交流で世界を知り、視野を広げる「世界探究」
未来を拓く力を育てる!城南学園小学校の感性を磨く教育
全校児童でイベント内容を考案!「城南サミット」を実施
チームをまとめる力が育つ「宿泊体験」
キャリアを見通すきっかけに。充実した進路サポートを実施
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進学実績
保護者の口コミ
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学びに向かう力が育つ。城南学園小学校の教育目標
城南学園小学校の校門
編集部
はじめに、城南学園小学校の教育目標などについてお聞かせください。
荒濵先生
本校は、「自主自律(自分に強く正しく) 清和気品(他人に清くやさしい)」を建学の精神に掲げています。
また、教育活動の目標としているのは、「学びに向かう力が育つ学校」です。本校が進学校として重視してきた「確かな学力」に加え、それを支える「学びに向かう力」を兼ね備えた子どもが育つ学校にしようという思いで、日々子どもたちと向き合っています。
編集部
学力だけでなく「学びに向かう力」も伸ばしたいと考えているのはなぜでしょうか。
荒濵先生
学力だけを持っている子どもは、確かに中学受験は成功するかもしれません。ですが、自分でしっかり学ぶ力を持たないまま進学していくと、やはり将来的な成長に限界が来てしまうと思うんですね。ですので、自らいろんなことに向き合いながら学びを深めていく姿勢が重要なんです。
授業や行事では、たどり着いた答えが正解かどうかよりも、その学びのプロセスを大切にしています。これが、自分や友だちの良いところを見つけたり、誰かと一緒に活動する楽しさや学ぶ喜びを知ったりすることにもつながると考えています。
3つのスローガンを基に「チーム城南」で学習環境を整える
編集部
教育目標を達成していくため、御校ではどんな工夫をされていますか?
荒濵先生
私たちは「チーム城南」を合言葉に、安心して学べる環境づくりに力を入れています。
具体的には、「落ち着きと明るさがいっぱい」「温かいまなざしがいっぱい」「考える愉しさがいっぱい」な環境が整っているのが、私たちが考える理想像の学校です。これら3つのスローガンは、各教室に掲示して常に目に入るようにしています。
明るく互いを見守り合い、教員も成長できるような環境があってこそ、子どもたちが伸び伸びと自分をさらけ出して学んでいけます。本校では、教員・児童・保護者がチームとして一丸となるような学校を目指しているんです。
編集部
保護者の方は学校運営にどのような形で関わられているのでしょうか?
荒濵先生
例えば本校には、保護者と児童たちが一緒に参加できるイベントがあります。代表的なものは「親子勉強会」です。学期に1〜2回、講師の先生をお招きして手芸に挑戦したり、野外へ野鳥観察に出かけたり、凧を作ってグラウンドで飛ばしたりなど、児童と一緒に楽しく学べるイベントを保護者の方とともに開催しています。
編集部
3つのスローガンは、どのように浸透していると感じますか?
荒濵先生
子どもたちは、落ち着きや明るさ、温かなまなざしを常に意識しながら学校生活を送っているため、どんどん笑顔が増えている印象です。「勉強は辛く苦しいもの」というイメージがまだまだ抜けない日本ですが、本校ではみんなが活き活きと学び、明るい表情を見せてくれます。
3つ目の「考える愉しさ」は、ラクして「たのしい」のではなく、心が動いて「たのしい」ようすを表現するため、あえて「愉」という漢字を使っています。実際に、心の赴くまま自分の興味を掘り下げていくことによって、学ぶ喜びをたくさん感じてくれていると思います。
城南学園小学校の先進的な探究学習とは
城南学園小学校は、「学びに向かう力」を身につける過程において、思考力や人間力、挑戦力を伸ばしていくような独自の取り組みを多数実施しています。ここからは、そのひとつである探究的な学習プログラムについて伺っていきます。
最新鋭のICT教育を導入。社会で活躍するためのスキルをいち早く学ぶ
ロボッチャ®に取り組む城南学園小学校の児童たち
▲授業で、パラスポーツの「ボッチャ」をロボットで行う競技「ロボッチャ®」を体験している様子
編集部
城南学園小学校では、授業においてICT機器を積極的に取り入れられているようですね。
荒濵先生
はい。タブレットを1人1台配布するのはもちろん、教室では電子黒板を使ってわかりやすく、内容の濃い授業を展開しています。
まず特徴的なのは、授業支援システム「ロイロノート・スクール」を導入し学習を進めている点です。これは思考力やプレゼンテーション力の育成を目的としたアプリで、自分の思考をテキストや画像、動画などで可視化・共有したり、思考の過程を記録し体系的に学習内容を捉え、整理したりすることができます。
本校は、ロイロノートを活用して子ども主体の学びづくりに取り組む学校として、2024年に大阪の小学校では初の「ロイロ認定校」にも選出されているんですよ。
城南学園小学校のロイロ認定証とロゴ
編集部
すばらしいですね。他にも特徴的な教材はありますか?
荒濵先生
「ロボッチャ®」もご紹介したいですね。小学校でこの授業を取り入れている学校は全国的にもかなり珍しいと思います。レゴで作ったロボットの動きを自分たちでプログラミングして、パラスポーツのボッチャをするテクノロジースポーツです。
チームで対話をしながら取り組むので、子どもたちはお互いを尊重しあいながら一緒に活動していく大切さを学び取っていきます。うまく試合を運ぶためにチームで何かを決断して、その後にしっかり振り返って「次はどうしよう?」と考える。そういったサイクルも、このロボッチャ®を通して体感できるんです。
児童で話し合うといっても、答えが決まっている問題ではないので明確な正解はわかりません。代わりに、メンバー全員の「納得解」を出すことになります。周りが納得するような意見を自分なりに考えて言語化して、それに対する意見も踏まえた上で解答を導き出すというプロセスを経験することもできるんです。
編集部
この授業は何年生向けですか?
荒濵先生
授業として行っているのは4〜6年生です。単に毎年同じ授業を繰り返すのではなく、学年ごとに明確なテーマもあります。たとえば4年生では、先ほど言ったチームビルディングを学びます。5年生では、ロボットを使ってどんな社会問題が解決できるか、というところまで思考を発展させます。
そして6年生では、実際にパラスポーツのボッチャの選手を学校に招いて、ロボッチャ®を一緒にやったりもします。選手は車椅子で来校されるので、障害になりそうな段差などが校内にどれくらいあるか調べて、それをクリアするための方法を考えて準備も行います。ロボッチャ®の3年間のカリキュラムを通じて、社会で必要とされるスキルや経験を身につけることができるんです。
編集部
ロボッチャ®に取り組む子どもたちの反応はどんな感じでしょうか。
荒濵先生
どの児童も、活き活きと楽しそうに参加していますね。チームで話し合って、時には悩みながら目標に近づいていく子どもたちの表情からは「学ぶ愉しさ」を感じているのが見て取れ、とてもうれしく思います。
将来的には、この授業をきっかけに、エンジニアやテクノロジー分野の仕事を目指す児童が出てきてくれたらうれしいなと思いますね。
留学生との交流で世界を知り、視野を広げる「世界探究」
城南学園小学校の世界探究の授業
編集部
他に、特徴的な探究学習はありますか?
荒濵先生
2024年の9月から、3年生以上を対象に「世界探究」という取り組みを始めました。これは日本の大学で学んでいるパキスタンやバングラディシュなどの外国人留学生とオンラインでお話しし、日本との文化の違いを知ろうという企画です。
最初に、食文化や生活習慣などの違いを聞き取り、関心を持った話題を選んで調べ学習を行います。調べる中で疑問が生まれたら、再び留学生に時間をもらって、オンラインで質問します。調べたことはグループごとに新聞形式にまとめ、5年生は11月に行う学習発表会で発表するんです。
編集部
荒濵先生は5年生と6年生の副担任もされているとのことですが、たとえば5年生はどんなことに興味を持ちそうですか?
荒濵先生
5年生は「学校生活」が全体の学習テーマなので、「国によってなぜ学校の制度が違うんだろう?背景にあるものは何なのかな?」といった疑問が出てきそうだね、と担任と話していました。子どもたちから生まれた疑問に対して、「じゃあ国の歴史を調べてみようか」と提案したり、校外学習を絡めたりするなど、いろいろとサポートしながら進める予定です。
編集部
おもしろそうですね。世界探究には、主にどんな狙いがあるのでしょうか?
荒濵先生
ひとつは、日本の当たり前が世界では当たり前ではないという一種のカルチャーショックを感じてほしいということです。そこで感じた疑問を思いっきりさらけだして、自ら進んで調べる力をつけてもらいたいと思っています。
また、外国の方と物怖じせずに話せるようになってほしいとも考えています。日本人は「英語を完璧に話さなければ」と思いがちですが、それよりも「何かを伝えたい」という気持ちが大切なんですよね。たとえ英語がわからなくても、知っている単語を並べるだけで意外と大丈夫なんだと気づき、どんな相手に対しても積極的にコミュニケーションが取れるようになってもらいたいと思います。
城南学園小学校の世界探究の授業
未来を拓く力を育てる!城南学園小学校の感性を磨く教育
続いて、豊かな感性を育て、将来への視野を広げる城南学園小学校のその他の取り組みについてお話しいただきました。
全校児童でイベント内容を考案!「城南サミット」を実施
編集部
2024年は、学内のイベントでも新しい取り組みをされたと伺いました。どのようなものでしょうか?
荒濵先生
本校では、子どもたちで作る児童会の主催で毎学期イベントを開催しています。例年は児童会に所属する児童が主導して内容を決めるのですが、2024年は「城南サミット」を開き、全校児童が参加するような形でイベントを企画したんです。
流れとしては、まずクラスごとに学級会を開き、やりたいイベントの内容を考えました。意見がまとまったら、クラスの代表と児童会のメンバーが一つの教室に集まって順番に内容を発表し、どのアイデアを採用するか話し合いを行ったんです。クラスの想いを背負っているので、低学年の児童も一生懸命意見を伝えていましたね。
編集部
実際に、どんなイベントが実現しましたか?
荒濵先生
200人全員が一斉に楽しめる遊びを考えた結果、「猛獣狩りに行こうよ」という室内レクリエーションをすることになりました。これは最初に歌に合わせて決まった動作をみんなでした後、教員が単語を発表し、その文字数と同じ人数でグループを作ったチームが勝ちというゲームです。
始めに歌う歌は、本来なら「猛獣なんて怖くない」「鉄砲だって持ってるもん」といった歌詞なのですが、「落ち着きと明るさがいっぱい!」「学びに向かう力が育つ学校」といった本校のスローガンを当てはめた替え歌を子どもたちが作り、オリジナリティーを出していました。
編集部
すごく楽しそうですし、いい思い出になりそうですね。
荒濵先生
そうなんですよ。同じクラスの児童とはペアを組んだらダメ、というルールもあったので、他クラスの子どもと仲良くなったりもしていましたね。
また、このゲームがしたいという意見を出したクラスの子どもたちにとっては、全校児童が自分たちが考えたもので楽しんでいる姿を見ることもでき、「頑張れば何でも実現できるんだ!」という前向きな気持ちにもつながったのではないかと思います。
チームをまとめる力が育つ「宿泊体験」
城南学園小学校の宿泊体験に参加する児童たち
編集部
他にも、城南学園小学校の独自の取り組みはありますか?
荒濵先生
本校では、1〜6年生までの6年間で計17日間の「宿泊体験」を行っています。1年生は10月、2年生以上は6月ごろに実施しており、毎年宿泊行事を体験することで、主体性や協調性を身につけることができます。
中でも6年生の修学旅行については、遊び目的でテーマパークに行くような内容ではなく、白川郷や上高地など日本の良さに触れられるような行程を組んでいます。
また本校ではたてわり活動にも力を入れており、1〜6年生の児童でひとつのグループを構成して行う行事がいくつかあります。宿泊体験でも、3〜4年生のたてわり班、5〜6年生のたてわり班といった感じで、中学年以上は2学年合同で行っています。
編集部
子どもたちは宿泊体験を通して、どんなふうに成長していると感じますか?
荒濵先生
ともに支え、思いやりあう絆が育っていると思いますね。リーダーシップを高められるほか、リーダーを助けチーム力を高めるフォロワーシップも養う機会にもなっており、総じてすばらしい力を身につけてくれていると感じています。
城南学園小学校の宿泊体験に参加する児童たち
キャリアを見通すきっかけに。充実した進路サポートを実施
講堂に集まる城南学園小学校の児童と保護者
▲有名私立中学校の先生を招いて行う「進学ゼミナール」のようす
編集部
城南学園小学校では、進路指導にも力を入れているそうですね。
荒濵先生
はい。本校の児童はほとんどが中学受験をしますので、定期的な実力テストに加え、放課後や長期休暇の講習を充実させ、しっかり学力をつけるためのフォローをしています。また、「なぜ勉強するか?」を考え、やる気を引き出すためのサポートも行っています。
編集部
どんなサポートなのでしょうか?
荒濵先生
たとえば、「進学ゼミナール」では、有名私立中学校の先生をお招きし、「中学校ではこんな力が大切だから、小学校のうちからこんなことを意識しておいてね」といった講演をしていただきます。
また、「お話を聞く会」では、授業で使うプログラミングソフトを作っている会社の社長さんに来ていただき、教材完成までの道のりやその方の生き様について語ってもらったりします。ほかにも、税理士さんやお医者さんをお招きすることもあります。
社会に貢献している方のお話を聞くことは、自分のキャリアを考えるきっかけにもなります。「とりあえず勉強して良い大学に入れさえすればなんとかなる」ではなく、「将来こうなりたい!」という強い信念を持って未来を切り拓いてもらいたいと考えています。
城南学園小学校からのメッセージ
城南学園小学校の荒濵先生
▲お話を伺った荒濵先生
編集部
最後に、記事をご覧のお子さんと保護者の方に向けてメッセージをお願いします。
荒濵先生
本校では、児童と教員が一緒に成長しながら、「学ぶ愉しさ」を感じてもらうことをいちばん大切に考えています。ICT教育など、学びをスムーズにするための教材の導入も積極的に行い、児童ひとりひとりの興味関心を引き出す工夫やサポートも豊富です。
明るく温かな校風で、子どもたちはみんな活き活きと学校生活を送っています。掲げた教育目標に嘘はなく、将来必要とされる「学びに向かう力」をしっかりと身につけられる学校です。そんな城南学園小学校を、ぜひ進路のひとつに加えていただけたらうれしく思います。
編集部
「チーム城南」の3つのスローガンが全てのカリキュラムや子ども自身の姿勢に浸透しているようすが印象的でした。また、まだ先例が少ないような先駆的な教材も積極的に取り入れながら児童の学びをサポートしている点も、すばらしいと感じました。本日はありがとうございました。
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