【交流会レポート】未来の語り場ワークショップ「八千代未来プロジェクト2025」(2025年10月29日開催)

GIGAスクール構想推進委員会 学校支援部会交流会サブ部会では、表題のワークショップを実施しました。公立中学校の生徒が地域課題を知り、自分事として考えることを通して、学習者主体の学びにつなげる取り組みです。本レポートでは、その概要をお伝えします。

実施日時:10月29日(水)

実施学校:八千代市立村上東中学校 2年生

実施場所:八千代市立村上東中学校 体育館

協力企業:富士通株式会社 様


  1. 活動の目的とねらい
  2. 活動内容
  3. 活動成果
  4. 今後の展望について
  5. 最後に

1.活動の目的とねらい

  • 自己の特性・価値観を知り、選択できる力を養う。
  • 自己の特性・価値観をもとに協働して意思決定する力を養う。
  • 地域課題を題材にすることで、社会課題への関心を高める。

本ワークショップは、第2学年のキャリア教育として「人間関係形成能力」「意思決定能力」を育むことを目的としています。特に、以下の点をねらいとして学習活動を行いました。

2.活動内容

生徒は以下の要素を関連付け、具体的な地域課題解決プロジェクトの立案に取り組みました。

(1)自分が大切にするものを確かにする

良い課題解決案とは、生徒自身が主体的に取り組める内容である必要があります。そのため、生徒が「面白い」「一緒に取り組みたい」と思えるよう、自身の価値観をしっかりと見つめることを最初のステップとしました。

(2)地域の課題を知る

地域企業・団体である一般社団法人やちよ未来エネルギー様、株式会社TOAシブル様からの講演を通して、地域課題に関する情報収集を行いました。

(3)課題解決プロジェクトを考える

上記(1)と(2)を踏まえ、生徒が自分事として取り組める課題解決プロジェクトの立案を行いました。富士通株式会社様による「未来の語り場」ワークショップのファシリテーションのもと、グループごとにプロジェクト案を練り上げました。

3.活動成果

この活動を通して、生徒は自己の価値観と地域社会の現実を結びつけて考える視点を身につけました。また、将来設計に必要な意思決定能力や協働する力の育成につながる、重要な学習機会となりました。

4.今後の展望について

将来、社会で活躍する生徒が、授業の中で企業や地域の方々とともに活動する経験は、自己の価値観と地域社会の課題を結びつけ、意思決定能力や協働する力を育むうえで非常に重要です。

今後も継続した取り組みとするため、

  • 生徒が考えた解決案の実現に向けたサポート、
  • 学校間の連携による地域全体の学びの活性化 が求められます。

5.最後に

本授業にご参加・ご協力いただき、あらためまして感謝申し上げます。今後も教育現場の皆様にとって有益となる授業実践を進めてまいります。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。