11月14日(火)に「魅力ある教員を目指して ~これからの社会に求められる教員像とは~」と題して交流会セミナーを開催しました。
★当日の様子はこちら★
https://youtu.be/jt_fSE5c0nU
※冒頭ご挨拶部分が撮れていませんが、全体の様子はお楽しみいただけます。
魅力あふれる教員という仕事。しかしその魅力は社会に十分に伝わっていないのではないだろうか。そのような問題意識のもと、これからの子どもたちを育成するという素晴らしい仕事の魅力について登壇者で語り合うとともに参加者との意見交流も行いました。
当日は、学校教育関係者はもちろん、大学生や民間事業者など多彩な方々に多くご参加いただけました。
本レポートではその概要をお伝えします。 詳細については、動画をご視聴ください。
○登壇者
柏市教育委員会教育研究専門アドバイザー 西田 光昭 様
松蔭大学観光メディア文化学部 鈴木 秀顕 様
富士通Japan株式会社 佐伯 敦 様
※司会進行
交流会サブ部会長 富士通Japan 應田 博司
目次
(1)各登壇者によるご講演
(2)登壇者による座談会
(3)参加者との意見交流会
(4)まとめ
(5)最後に
(1)各登壇者によるご講演
[西田氏]
・すべての子どもたちは「善く」なろうとしている。教員も一人一人の「良さ」を発揮していく。
・育成すべき資質能力に関わり、内容だけではなく学び方も重視されている。
・学齢や発達段階に応じて、「教わる」から「学びとる」へうまく移行していく
・GIGAスクール構想を契機に学校も変わってきている。
・教員も学び続けなければならない。
[鈴木氏]
・今求められているのは授業改善
・教育業界において、目的と手段を間違えているケースが目立っている。
・日本の子どもにおける問題の一つが自己肯定感の低さである。
・工業社会時代における競争社会から生まれた階層構造をもとにした教育観からの脱却が進んでいない。今は競争社会ではなく共生社会である。
・教員はファシリテーターになっていく。
[佐伯氏]
・読み取る側の情報活用能力が求められる時代である。
・AIは人間がわからないことが何かは教えてくれない。
・ICTは手段であって目的でない。
・富士通の取り組みを紹介
Work Life Shift リーダーシップと現場主導
カルチャーを変え続けていく
・教育現場には社会の中で必要とされるスキルの育成を
・変化を楽しむ
・学び続ける人が未来を築く
(2)登壇者による座談会(キーワードを抜粋)
・「変化」がキーワード
・社会で必要なスキルを考える際、地域性と切り離せない。
・学ぶ楽しさを教える。
・評価の制度を変える。
・進む道≠資格
・自分の人生を探求していく
・子どもが夢をもつきっかけづくり、関心をもつきっかけづくりが重要である。
(3)参加者との意見交流会
参加者と密に意見交流するために、複数のグループに分かれて、登壇者も各グループに参加いただき、自由に意見交流を行いました。
※あるグループでの主な意見
・環境を変えることが人を変えるきっかけになるかもしれない。
・子どもが教員をいい意味で選べる。関われる教員数を増やす。そんな世界があってもいいかもしれない。
・同年齢集団を軸にだけでなく、異年齢での関わりや学びをもっと増やすべき。
・自分で考えられる人を育成していきたい。
・教員が全て教えるのでなく、いい意味で力を抜く。子どもにゆだねる。
(4)まとめ
さまざまな観点で非常に実りある議論と意見交換ができました。共通的なキーワードとしては、「変化を楽しむ」「学び続ける人を育成するとともに学び続ける」といった言葉が挙げられます。
また、「交流会」の字のごとく、多様な立場で教育に携わる方々と交流できたのではと思います。
当然ですが、共通点は「教育」。それぞれのお立場から本日の学びをもとに明日の第1歩としてアクションしていただきたいと思います。
(5)最後に
ご登壇、ご参加いただいた皆様のおかげで素晴らしい交流会セミナーとなりました。あらためまして感謝申し上げます。
今後も引き続き教育現場の皆様にとって有益となる交流会セミナーを実施してまいりたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。