11月28日(木)に「夢の実現~社会人・高校生に聞く~」と題して小学校・中学校・高等学校の3校と社会人との交流を通して進路学習を開催しました。
★参加校・登壇者★
小学生や中学生が先輩の夢について聴く。児童・生徒が社会人や高校生の夢を聴き、今の自分を見つめ直すきっかけをつくる。地域の異なる子どもたちの交流が、子どもにとって新しい知識や視点を得ることとなり、夢や進路を主体的に考える交流を目指しました。
本レポートではその概要をお伝えします。
○参加学校
千葉県八千代市立村上東中学校
大阪府堺市立南八下小学校
東京都立南葛飾高等学校
○登壇者
富士通Japan株式会社 井上 華子 様
株式会社住化分析センター 菊池 里見 様
富士通Japan株式会社 應田 博司 様
目次
(1)参加校の交流
(2)登壇者による講話
(3)事前・事後アンケートより
(4)まとめ
(5)最後に
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(1)参加校の交流
離れた地域の交流に対して、とても関心が高い児童・生徒の姿がありました。
交流の話題として、地域の観光名所、サッカーチーム、ユニバーサルスタジオジャパンやディズニーランドの自宅からの距離を尋ねる質問など、児童・生徒が普段生活する地域を異なる視点で見つめ直す姿が見られました。
また、小中学生が事前に質問した内容を高校生が回答をしました。高校生の話す姿を自分の近い将来と捉えて真剣に聞き入る姿がみられました。
(2)登壇者による講話(抜粋)
富士通Japan株式会社 井上 華子
・「好き」と「ワクワク」を大事に
今好きなことやワクワクする方向へたくさん動くと、だんだん「これだ!」と思える夢が見えてくると思います。
・世界は誰かの仕事でできている!
今知っていることは世の中のほんの一部。たくさんの人と出会い、色んな経験をする中で、もっと多くの選択肢を知り、やりたいことも変わりながら見つかっていくはず。
株式会社住化分析センター 菊池 ⾥美
・夢が⾒つからなくても、挫折しても、あきらめずに、いろいろなことにチャレンジしたり、知ろうとしたりするとやりたいことが⾒つかると思います。
・やりたいことは1つじゃなくてもよいと思います。
・成⻑のタイミングで、⾒えるものを⾒つけると夢のヒントになるかも︕︖
富士通Japan株式会社 應田 博司
・企業のパーパスと個人のパーパスの重なりこそが原動力
・あなたのパーパスは?自らの価値観・想いを語ろう!
(3)事前・事後アンケートより(抜粋)
1.他の地域の小学生・中学生・高校生と、また交流をしてみたいですか
はい…小学校94%、中学校94%
2.事前アンケート「あなたが夢を実現するために、大切にしていることはありますか」
ある…小学生69%、中学校43%
3.事後アンケート「あなたが夢を実現するために、大切にしていることはありますか(みつかりましたか)」
ある…小学生92%、中学校70%
4.また、交流をしたい理由(抜粋)
- 知識の獲得と好奇心:
- 異なる地域や学校の人々と話すことで新たな知識や視点を得られたことが楽しかった。
- 異なる意見や経験を聞くことで自分の考えが深まる。
- 将来の目標に関する意見:
- 交流を通じて自分の将来について考える手助けとなった。
- 他人の夢や目標について聞くことが刺激になり、夢の実現方法について学びたいと感じた。
- 地域や学校の違い:
- 各地域の特色や異なる学校の文化について知りたいという意見。
- 地域ごとの情報交換が興味深かった。地域ごとの文化や勉強の仕方の違いをもっと知りたい。
- 他の地域や学校の児童・生徒と交流することが新鮮で興味深い。
アンケート結果より、交流前と比べると交流後で夢や進路に前向きに考え、交流を継続したいと思う児童・生徒の割合が大きく増えました。
(4)まとめ
学校現場は、遠隔地域の児童・生徒の交流がオンラインで手軽にできる環境が整っております。今回の参加校の児童・生徒は初めての交流でありましたが、画面に向こうにいる児童・生徒、地域、生活など高い関心を寄せた姿が印象的でした。また、社会人の今の姿を生の語りで聴くことも、日常生活とのつながりを持つことができました。
今後、今回の取組みを継続させることが、交流サブ部会の次のミッションであります。教師主導から児童・生徒主導になるよう、学習者起点の学びを児童・生徒がつくりあげる支援を続けてまいりたいと考えております。
(5)最後に
ご登壇、ご参加いただいた皆様のおかげで素晴らしい進路学習交流会となりました。あらためまして感謝申し上げます。
今後も引き続き教育現場の皆様にとって有益となる交流会を実施してまいりたいと思います。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。