町内の小中学生10名(うち議長1名)の児童・生徒が、町議会のしくみや流れを学び、また町づくりについての思いや希望を話し合っことを通して、子どもの考え方や発表能力を高めることを目的とし、九度山町では毎年子ども議会が開催されています。
この子ども議会において、中学校3年生の生徒から、「GIGAスクール構想」についての質問が出たことが、「広報くどやま 11月号」で紹介されています。
▼広報くどやま11月号(PDF)
https://www.town.kudoyama.wakayama.jp/kouhou/r2/files/202011-1.pdf
【質問】九度山町内学校におけるタブレットの普及について(中3生)
ギガスクール構想の中、令和5年には1人1台タブレット等の端末をもつ時代がくると言われていますが、昨今の社会的な事情等を踏まえ、少しでも早く各学校へのタブレツト等の支給とWiFi環境の整備をし、使いやすい環境にしてはどぅでしょうか。
新型コロナウィルスにともなう臨時休校により、九度山中学校ではオンライン授業が実施され、希望する生徒にスマートフォンを貸し出していただきました。学校から動画配信とともに機器の貸し出しがあったため、休校中も安心して各自で勉強をすることができました。
しかし、再び全国で新型コロナウィルスの感染が拡大する中、状況によっては再度オンライン授業が実施される可能性もないとはいいきれません。以上の理由から、少しでも早い各学校へのタブレット等の支給と、wiFi環境の整備をしてはどうかと考えています。いかがでしょうか。(広報くどやま11月号より引用)
高野山の玄関口にある山あいの町、九度山町において、臨時休校中、児童生徒のためにオンライン授業の環境づくりに奔走した教育委員会や学校関係者の奮闘を推し測ることができる議会質問です。
そして、そのときの支援を受け止めた中学生が、上記のような意識が醸成され、そして上記のような提案が出されていることを受け止めれば、「だれでも、いつでも、どこでも」学べる環境づくりとして、「GIGAスクール構想」の実現に向けて様々な施策を適切に推し進めることは、大人社会の責務と言っても過言ではないと感じます。