Wacom One 液晶ペンタブレット 13 実証実験

 

 

 

 

 

 

 




ペンタブレット実証実験
開智未来中学高等学校
社会科   野中 俊希 先生

緊急事態宣言下が続く2020年3~6月の休校期間・2021年1~2月の自宅学習期間に、レベル毎に同じ大学を志望する生徒を集めて、普段は対面で行う授業を、Wacom One 液晶ペンタブレット13を使って、少人数であるがMicrosoft Power Pointを使ってオンライン授業を行った。

〇そのまま画面に書ける
授業では、iPadとロイロノート・スクールを使うが、色々アプリを開かなければ書けなく、PowerPointであれば、そのまま他のアプリを開かず、画面に直接書けることが良い。
また、ロイロノートは、図や写真に直接書き込んだり、イメージマップ等を作成する際など直感的な作業を行うのに適しているが、レイアウト等を気にする必要がある。一方で、PowerPointとWacom Oneの組み合わせは、ホワイトボードに文字を書く、板書感覚そのままで授業ができる。

〇iPad Pro+ Apple Pencilとの違い
学校には、教員に配られているiPadがあるが、より広い画面のiPad Proを個人で使っている。画面の大きさは11インチで、Wacom One の13インチと大差ないが、Apple Pencilは、iPadにペーパーライクフイルムを付けるとより書きやすくなるが、Wacom Oneは、そのままで画面の滑りやすさや追随性が高く、引っかかる感じが何も無い。オプションの三菱Hi Uniペンは、より細かく書けるので、理科とか数学との教科には、より適している思う。

〇生徒の反応
Wacom Oneでオンライン授業をした生徒の反応は、普通に対面授業を受けているような感じがあった。それは、リアル感というかライブ感があり、他教師が使う、スクリーンにプロジェクターで投影する特殊なペンより、動作が早く・追随性もあり、漢字を書く際に、言葉と手の動きとのズレが無く、生徒にとってストレスが少ない感じである。

〇教員が作ったのもそのまま使える
まず、iPadで授業用資料は作成しないので、iPadで見せるには作成したファイルをPDFへ変換して、ドライブに入るなど手間がかかるが、Power PointとWacom Oneなら、そのまま加工せずに作成した資料で授業ができるので、願わくはWacom Oneを各教室に固定配置頂けると、とても楽になる。

今後は、入試が近づいた時や夏休み明けなどの、論述の添削を行う際にも使いたい。
また、世界史の授業では、テキストに領土獲得や割譲を、地図にイラストレータで色を塗って示すことがあり、今まではマウスで行っていたが、これからは、Wacom Oneを編集用でも活用して、容易に行いたい。

詳しくはWebサイトをご覧ください。